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対話による議会の活性化
広報公聴委員会 委員(市議)宮下奈美

左から長内紳悟招聘研究員、宮下奈美副委員長(市議)
左から長内紳悟招聘研究員、宮下奈美副委員長(市議)
1月21日、早稲田大学マニュフェスト研究所・長内紳悟招聘研究員を講師に「対話による議会の活性化」の視察・研修に、蕨市議会・広報公聴委員会委員長とともに、副委員長として参加しました。
 
〜議会報告会「あるある」は本当にあった〜蕨市議会報告会をよりよいものへ!
広報広聴委員会は現在、委員会の議論の中で、議会報告会(議会主催で年1回開催)を、「ワールドカフェ方式」にしようという話し合いが進んでいます。「ワールドカフェ方式」とは、カフェのようにリラックスした雰囲気の中で各4〜5人ずつのグループになり、テーマに集中した話し合いを市民同士が行うというものです。

長内氏によると、議会報告会とは市民個人の「問題」を皆の「課題」へ昇華することが第一だと言います。例えば、ある人にとっての悩み、つまり「問題」についてグループで対話することで皆に知ってもらうこと。そして「それは皆で解決しなければならない問題だね」と共有されること。そこではじめて個人の「問題」が皆の「課題」なることが大切だと言います。そして、グループで市議が担うファシリテーター(※)は、市民の苦情処理や質問に応えるのではなく、問題の分析を行い課題の設定へ導くこと。分析と言っても「事実」と「意見」の違いを整理していくことです。中立的な立場から活動の支援を行います。

講師の長内氏は、議会報告会でありがちな事例「あるある」として参加者が?特定の人だけが発言し、他の人が発言できない?年配の男性に偏る?いつも同じ顔ぶれ、などを紹介し、改善が必要との認識を示しました。
 
おわりに
ワールドカフェ方式にすることで◯議会をいろいろな角度から多角的にみることができる◯議員自身の気づきがある◯30〜40代の子育て世代を呼び込むことができる等を学び、ぜひこれを本市でも活かしていきたいと思いました。

※ファシリテーター=会議等で合意形成や相互理解をサポートし活性化、協働の促進をはかる役割。集団活動そのものに参加せず、あくまで中立的な立場から活動の支援を行うようにする。議事進行やセッティングなどを担当するが、会議中に自分の意見を述べたり自ら意思決定をすることはない。