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【5月臨時会】国の「特別定額給付金」と蕨市「緊急対策」
一般会計補正予算に質疑

一般会計補正予算で鈴木智議員が行った質疑への答弁概要を紹介します。

精いっぱいの支援を
頼高英雄市長

【頼高市長】市民生活や企業の営業への影響は危機的状況にある。国会危機ともいうべき状況であり、国、県、地方自治体が全体で取り組む必要がある。国の一人一律10万年の給付金など迅速な実行が大事。

それで十分かといえば各方面から厳しい声が多数ある。市としてできる精いっぱいの支援を行っていこうと、緊急対策を提案した。市として市民の暮らしと健康、市内事業者を守るために必要な対策を、国などとも連携しつつ対応したい。

国や県には医療体制の整備など要望してきた。今後も、地方への臨時交付金の増額など、市長会を通すなど様々な形で要望したい。

一人一律10万円を給付
国の特別定額給付金

令和2年4月27日時点で本市の住民基本台帳に記載されている全ての方。感染防止の観点より、郵送またはオンライン申請が基本。(郵送用の)申請書の送付は5月末目標に準備。郵送申請では申請書到着後順次振り込みを行う予定。

生活保護では収入として認定しない。市税等の滞納に対する差し押さえなどの措置を行わない考え。

受け付け始まる
小規模企業者応援金

感染拡大の影響で受け厳しい経営環境に置かれている市内の小規模企業者(卸売業・小売業・サービス業では従業員5人以下、その他の業種では20人以下)が対象。給付条件は、5月1日を基準日に、?市内で事業を行い今後も継続を目指し?新型コロナ感染拡大の影響で収入が減少していること。店舗等の賃料が10万円を超える場合、超過分を上限5万円で加算。郵送で申請。5月初旬から受け付け開始、審査を経て2週間以内に振り込む予定。

申請手続きは不要
ひとり親家庭等臨時給付金

児童扶養手当の受給世帯に3万円を臨時給付。経済的困難な状況にあるひとり親家庭の家計状況の改善に寄与。5月20日に児童扶養手当登録銀行口座に振り込む予定。申請は不要。

妊婦の安全な移動を
マタニティパスの交付

新型コロナ感染拡大の中でも妊婦検診などで外出が必要となる妊婦の方に、タクシー等で使用できる1枚1万円(デポジット料金含む)の交通系ICカードを交付。5月1日時点で住民基本台帳に登録されている妊婦、これから妊娠届を行う方で令和2年7月末までに申請する方が対象。

妊娠届済の方は、保健センターから届く申請書に記載し返送。確認次第、ICカードを送付。これから妊娠届の方は、窓口交付の準備が整ったら、母子手帳交付の際に申請・交付の予定。

児童生徒への学習支援
ワークブックを配布

内容は、小学校は国語と算数、中学校は国語と数学で教科書に準拠したもの。休業期間中に家庭で自学自習を進め、学校再開後も授業や宿題で活用。短い時間で効率的に学習を進めることができるようにしたい。各校からお知らせし、保護者に学校に取りにきていただくようお願いしたい。

医療機関に防護服など
地域医療の体制強化を

蕨市では、マスク30万8000枚、消毒液880リットル、防護服370着、ゴーグル350個、ビニール手袋289双を備蓄。4月末、マスク4万3000枚、消毒液180リットルを使用(※)。

市立病院では、4月29日現在、サージカルマスク3万6790枚、N95マスク570枚、消毒液60リットル、防護服130着、ガウン・エプロン3375着、手袋4万枚、フェイスガード3702枚を備蓄。市民等から市立病院への支援として、数多くのマスクやガウン等が寄せられている。地域の中核病院として安心安全な医療サービスの提供に努め、愛される病院を目指す。

【市長】市立病院について、保健所とも連携し新型コロナ問題でも精いっぱい対応している。感染事例もあったかが、早急な対応で診療も再開した。PCR検査については、県も医師会と連携して20か所を整備する。保健所経由だけでは難しい状況で、もう一つのルートを作るということ。そうした医療機関を支援し、この地域の医療体制について、市立病院、医師会、連携して体制強化できるようしっかり取り組みたい。

(※)5月7日、蕨市は、蕨戸田医師会にマスク、防護服、ゴーグル、手袋等を提供しました。