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【6月市議会】蕨市新型コロナ緊急対策第2弾関連事業費など一般会計補正予算質疑(市議会議員 宮下 奈美)

6月3日、本会議で一般会計補正予算について質疑を行いました。以下、本会議で行った質疑への答弁を中心に、補正予算の内容について紹介します。

教育費の児童・生徒への一人一台コンピュータ整備

 国の「GIGAスクール構想」によるコンピュータ端末整備計画の見直しに伴い、蕨市でも、2021年度以降の整備計画を、国庫補助対象分を前倒しして実施する。1億1012万円を増額補正し、これにより当初予定の1560台が3500台、約8割の整備。
 今年度、一人1台とならない学年は、小学1年の全体と、小学2年、中学2・3年の34%に当たる台数が未整備となる。この学年には時間割を工夫し、整備済みの学年からの借用、既存パソコン室の活用などで学習を進め、2022年度までに順次整備する。
端末やソフト選定の基準及び方針と検討・整備状況 端末は、国の「標準仕様」に則し、児童・生徒、教職員が使いやすい端末、セキュリティ面・管理面で教職員に負担をかけない等の基本方針で検討。市内教職員や他市での実績など総合的に勘案し、クロームブックを選定。ソフトはクラウド利用が可能な「授業支援ソフト」「セキュリティソフト」を導入。端末は速やかな整備を目指すが、全国的な需要急増により在庫不足が想定され、繰り越しも視野に検討する。WiFi整備は年内完了を目指す。
子どもに指導するための教員の研修 新型コロナウイルス感染症の影響で計画通りには進められていないが、今後の状況を見極め、計画を見直す。
児童・生徒への影響及び指導上の課題 長期休業期間の短縮や行事の見直しなどで授業時間数を確保できる見込みだが、この間の影響も考慮し、児童・生徒一人一人の様子や指導上の留意事項に注意し、きめ細かな指導を心掛ける。今は、児童・生徒間での対話的な学びは難しいが、感染防止に配慮し、児童・生徒同士の対話も徐々に進めたい。

イベント開催や避難所運営時に活用 サーマルカメラと非接触型体温計

 本年9月以降、参加者が100人を超えるイベントや公共施設の利用再開を見据え、公共施設でイベント等の開催をする際、参加者の発熱状況を測定するサーマルカメラ(2セット)と非接触型体温計(50本)を324万円で整備(非接触型体温計は各避難所にも配備予定)。
 参加者には各自、自宅での検温を促すが会場入口でも来場者の体温を測定する予定。
 市や指定管理者が主催のイベントに使用し、サーマルカメラは市民会館コンクレレホールと文化ホールくるるの多目的ホールでの大規模なイベント時の貸し出しを予定。
 非接触型体温計は、各公共施設の中小イベントや集会、災害時に避難者を収容する際にも活用。

「談合」で訴えを提起 弁護士費用を計上

 消防救急デジタル無線整備工事に係る入札について談合と認められる行為があった。談合を行ったとされる相手に対し賠償金を請求したが、応じなかったために訴えを提起する。本予算は、その弁護士謝礼・着手金を182万9千円を計上した。
 今後の再発防止については、事件発覚後、学識経験者や消防機関及び製造業者等関係者による研究会が発足され、「ガイドライン」が作成された。参考にするなどして再発防止に努める。