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【7月臨時市議会】予算決算常任委員会報告(続)

先週お伝えした総務分科会に続き他の2つの分科会及び採決を行った後期全体会の様子をお伝えします。

環境福祉経済分科会
市議会議員 やまわき紀子/市議会議員 武下 涼


環境福祉経済分科会(山脇紀子委員長)が7月20日に開催され、2020年度一般会計補正予算を審査しました。

民生費では、「住居確保給付金」は、給付金決定者が本市において急増していることによる増額補正。国が新型コロナの影響を考慮し、支給対象者を拡大したことによるものです。

武下議員は「雇用情勢は刻々と悪化してきている中で、住居確保給付金の相談から、様々な支援につなぐことが求められているが、相談への対応はどのようか」と市の見解を求めました。他、児童扶養手当を受給しているひとり親世帯等への「ひとり親世帯臨時特別給付金」について審査しました。

衛生費では、市独自に水道料金基本料金の無料化を2カ月延長による減収分を補助する「新型コロナ対策水道会計補助金」が計上されています。

商工費の主な内容は以下の通りです。1.「地域活性化・消費者応援事業委託料」はスマホ決済を活用したポイント還元事業。2.「小規模企業者新型コロナ対策支援事業補助金」は国の小規模事業者持続化補助金の事業主負担分に対する補助(不採択の場合も独自補助)を行うというもの、3.「小規模企業者応援金」はすでに実施している応援金第1弾に加えて1企業あたり10万円を給付するものです。(申請期間は9月1日から11月30日を予定)給付条件の「経営悪化」を証明する期間が延長されたことで対象となる事業者の拡大が見込まれています。

消防費では、マスクや消毒液などの消耗品、感染予防対策として避難所用テントの購入費が計上されました。



教育まちづくり分科会/市議会議員 宮下奈美

教育まちづくり分科会では、一般会計補正予算と水道会計の2件を審査しました。主な内容は、新型コロナウイルス対策第3弾に関連した 1.児童・生徒に対して一人一台のパソコン100%整備  2.アーティスト動画配信プロジェクトin Warabi 3.学習指導員、スクール・サポート・スタッフの配置  4.水道基本料金の無料化2ヶ月延長についての予算補正です。

1.に関連してWiーfi環境の未整備家庭が1・8%ということが山脇議員の本会議質疑の中で行われましたが、その詳細内容について宮下議員が質疑を行い、スマホやタブレット、パソコンのない家庭を指していることが示されました。また、他の委員の質疑の中でモバイルWiーfiの貸与については、現在情報収拾などをして検討を進めているということが答弁されました。

党議員団の問題意識としては、モバイルWiーfiは、動画学習を行う際、たくさんのデータ通信量を使用することからモバイル用の小さなデータ容量で対応できるのか、との懸念を持っています。

2.は、コロナ危機のなか活動が制限されているアーティストを支援するという対策です。市内在住のアーティストが対象。また、プロを対象に5万円を60人に支給する予定です。質疑の中では、グループを組んだ際は5〜6人を想定していることや団体であってもひとり一人にそれぞれの支給されることが示されました。また、宮下議員の質疑では、アマチュアは学校の音楽発表の場にも使えるとのことが示され、動画で市民に子どもたちの発表を楽しんでもらえることが新たに示されました。他にもユーチューブなど個人SNS活用の仕方や動画の掲載期間などについて細かい部分まで質疑が集中し、詳細については現在検討中だということが答弁されました。

なお、両議案とも予算決済常任委員会・全体会で全議員が異議なく賛成しました。