index
【12月市議会・開会】市長が新型コロナ対策や福祉施策の充実など報告

検査・医療体制を充実する市立病院
検査・医療体制を充実する市立病院
11月26日、蕨市議会2020年第6回定例会(12月議会)が開会し、初日の本会議と総務常任委員会が開催されました。今議会の会期は12月16日までの21日間。 市長提出議案は、条例4件、補正予算5件、人事案2件、その他8件の計19件です(詳細は11月29日付を参照)。

 また、市民から提出された「日本政府に核兵器禁止条約に参加を求める意見書の提出を求める陳情」も審議されます。なお、今議会においても、新型コロナウイルスの感染防止対策として、1時間ごとの換気や傍聴席の人数制限などが行われます。

 頼高市長の市長報告
 
議会初日、頼高市長は新庁舎建設に向けた取り組みにふれ、あいさつ。続けて6点の報告を行いました。以下、概要を紹介します。
  ※ ※ ※ ※
 1点目は、新型コロナウイルス感染症にかかわる取り組みについて。
《対策の実施状況》1人10万円の特別定額給付金は最終的に3万9668世帯(99・4%)7万5561人(99・7%)に総額75億5610万円を支給。蕨市新型コロナ緊急対策第3弾では、「小規模企業者応援金第2弾」は11月25日までに1536件、総額1億5360万円の支給。「地域活性化・消費者応援事業(スマホ決済利用で30%還元)」は、市内387店舗が参加し、還元額は約4767万円、決済額は約1億9900万円で4・1倍の経済効果。「児童生徒1人1台のパソコン整備」は3学期から全小中学校で使用開始の見通し。「アーティスト動画配信プロジェクト!! in Warabi」には70組533名の申し込み。10月1日から配信が開始。
《蕨市新型コロナ緊急対策第4弾》急速な感染拡大に対応し、市民の命と健康を守るため、検査・医療体制の拡充と、更なる感染防止対策を2つの柱とする緊急対策をとりまとめ、関連する補正予算案を提出(内容は11月29日付で既報)。

 2点目、市民意識調査の結果。「まちへの愛着を感じている」が71・4%と高い結果になったことなど。

 3点目、介護や認知症、高齢者の相談に応じるなどの役割を担う地域包括支援センターについて、来年4月に塚越に市内3か所目を設置。事業者は「株式会社やさしい手」。

 4点目、蕨市手話言語条例案について。パブリック・コメント結果を踏まえ、3月定例会に上程を予定。
 
5点目、子ども家庭総合支援拠点について。来年4月に児童福祉課内に設置。「子育て世代包括支援センター」と連携した細やかで切れ目のない支援、児童虐待への専門的な相談対応や継続的な支援を行う。

 6点目、企業や大学など民間との協働、2つの協定締結について。株式会社ルネサンスとの「蕨いきいきキッズプロジェクトの実施に関する協定」、「京都大学COI拠点研究推進機構」と「株式会社ほっこりーのプラス」との子育て支援などに関するイノベーションの創出と実証実験、地域社会の発展と人材育成への寄与を目的とした連携協定。
 なお、全文は市HPからみることができます。

市民の願いにこたえた蕨市の新型コロナ対策ー党市議団も申し入れ

 
今回の新型コロナの感染拡大は、政府が感染対策よりも「GOTOキャンペーン」などに重点を置いてきた中で広がったものです。市民からは不安とともに、検査・医療体制の拡充などへの切実な思いが寄せられてきました。
 
こうした声を受け、日本共産党市議団では、この間、頼高英雄市長に、検査・医療体制のいっそうの整備などについての申し入れ(8月)、インフルエンザ予防接種の無料期間の延長などを求める申し入れ(10月)を行ってきました。その内容は「蕨市新型コロナ対策第4弾」にも反映されています。