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【6月議会・開会】ワクチン接種事業の推進など頼高市長が報告ー6月議会はじまる

集団接種が行われる保健センター
集団接種が行われる保健センター
6月定例市議会が1日開会しました。会期は21日(月)までです。

 今議会に提出された議案は条例案3件、補正予算案1件、契約案1件、その他3件の計8件です(内容については民主わらびにて既報)。さらに、「県内農産物と地域経済、消費者の食を守る条例制定にむけ意見書提出を求める請願」「新型コロナ対応地方創生臨時交付金のフィットネスクラブ活用に関する要望書」「脱炭素、脱原発を進め、エネルギ―基本計画の改定を求める意見書提出を求める陳情」「安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書を求める陳情」の4件が市民から提出され審議されます。

 議会初日、市長報告で頼高英雄市長は、「蕨市における新型コロナウイルス感染症にかかる取り組み」、「市長タウンミーティング」「都市計画マスタープラン等の策定」「国土強靭化地域計画の策定」「AIによる無人子育て相談室の開設」「さよなら私のクラマーと連携したとりくみ」について報告しました。
 以下、市長報告の6点を紹介(要約)します。

  ※  ※  ※

1新型コロナウイルス感染症にかかる市の取り組み

(1)新型コロナワクチン接種事業
 市内医療従事者等の接種は、市立病院が担当し3月8日からスタートし、1回目の接種は約90%、2回目の接種は約68%が完了。今月上旬に完了する予定。
 65歳以上の高齢者は、施設入所者から接種を始め、その後、一般の高齢者を対象に段階的に実施。ワクチン接種券の発送は4月23日の85歳以上を皮切りに5歳刻みで行い、5月19日までで完了。予約は、電話かインターネットで受付、コールセンターの体制も強化し、トラブルもなく進み、現在、対象者の約79%にあたる1万3865名が予約。
 接種は、5月16日から保健センターでの集団接種を開始。17日からは市内医療機関での個別接種を順次開始。これまでに2870名、15・8%の方が1回目の接種を終了。ワクチンの廃棄を防ぐため、集団接種の従事者と市内保育施設の保育士を対象にリストを設け、急なキャンセルに対応。
 接種を加速化するため、集団接種を拡充。保健センターで、毎週日曜日と今月17日からの毎週木曜日に加えて、26日からは毎週土曜日も追加。新たに、東公民館で26日から毎週土曜日。市民体育館小体育室で、21日から7月末までの期間、月曜日から木曜日に実施。
7月末までに、希望する全ての高齢者が接種完了予定。 また、職員がインターネット予約を支援する取り組みを、市内6つの公民館で、5月31日(123名利用)と6月1日実施。
 基礎疾患のある方及び高齢者施設等従事者に、5月31日より、優先接種に係る接種券の申請受付開始。
 今後は一般市民へと順次、ワクチン接種を推進し、市民が、なるべく早く、安心して、受けられるよう、引き続き、全力で取り組む

(2)電子商品券支給事業

 全ての家計を応援し、地域経済の活性化、事業者の支援につなげる目的で、全ての市民に1人3千円の電子商品券を支給する県内初の取り組み。蕨の伝統織物である「双子織」をデザインし、名称を「織りなすカード」。自治体発行のカードとしては、日本初の環境配慮型カードを採用。 
 利用方法は、カードに記載されている二次元コードを、取扱い店舗側がスマートフォンなどで読み取り、決済を行う仕組み。カードを店舗で提示するだけで支払いができる。利用の期間は、7月から9月までの3か月間となっており、カードは今月中旬までに、行政連絡員を通じて自宅に届ける予定。。万が一、カードの不正取得や複製などが発覚した際は、システムで即時利用が停止できるなど、安全対策を講じる。取扱い店舗については、大型店やチェーン店を除く市内店舗を対象に募集を進めている。コロナに負けない元気な蕨のまちづくりを進める。

(3)まん延防止等重点措置の指定への蕨市の対応

 新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、引き続き、県境をまたぐ移動や日中を含む不要不急の外出・移動の自粛などといった感染防止対策の徹底を市民の皆さんに要請。飲食店に対し、午後8時までの営業時間の短縮、期間中は終日、酒類の提供を行わないよう要請するなどの対策を講じる。また、飲食店に対する感染防止措置については、埼玉県感染防止対策協力金の支給を受ける条件となる「安心宣言飲食店+(プラス)」の認証に向けて、埼玉県と市が連携し、5月18日までに、市内292店舗への実地確認を行った。

(4)子育て世帯生活支援特別給付金、その他

 低所得の子育て世帯に対し、児童1人当たり5万円を支給する「子育て世帯生活支援特別給付金」を児童扶養手当を受給しているひとり親世帯に対して、4月28日に支給。また、家計が急変し、収入が児童扶養手当の受給世帯と同水準になっているひとり親世帯などに対しても、4月21日から申請を受付け、順次、支給。
 ひとり親世帯以外の非課税の子育て世帯に対しても、同様の支給を、今月中に行う準備を進めている。
 また、コロナの影響で生活が困窮している方々に対して、食料品を無料で提供し、必要な方には生活相談を行うフードパントリー事業の3回目を、5月27日、社会福祉協議会が中心となって実施し、99世帯の方が利用。4月9日から、仮庁舎と東公民館で、生理用品の無料配布を行うなど、生活支援対策にも取り組む。

2市長タウンミーティング

 昨年度は、新型コロナの影響により中止。今年度は、ケーブルテレビと動画配信を活用して開催。テーマは、「新年度の予算・施策について」とし、説明編として、市政運営の考え方や新年度の主な施策を話し、59名の市民から71件もの意見・質問が寄せられ、回答編として、「新型コロナ対策」「子育てや教育」「福祉全般や防災」「にぎわいやまちづくり、その他」の4回に分けて、放映、配信。

3蕨市都市計画マスタープラン等の策定
 
「都市計画マスタープラン」(案)は、概ね20年後の都市の将来像を明確にし、その実現に向けた都市計画を定める際の基本的方針を示すもの。「蕨市立地適正化計画」(案)は、「歩いて暮らす 安全で快適な都市づくり」を基本的な方針とした内容で、本日から21日までの期間でパブリックコメントを実施。あわせて「蕨市景観計画」(案)の策定も進め、パブリックコメントを実施。

4蕨市国土強靭化地域計画の策定

 県の地域計画を参考に、「コンパクトシティ蕨」将来ビジョンの内容を基本に新型コロナへの対応を加えるなど、市の取り組みや行動内容を示したもの。計画期間は、令和5年度まで。 今月16日までパブリックコメントを実施し6月末までに策定。

5AIによる無人子育て相談室の開設

 昨年11月、蕨市と京都大学COI拠点研究推進機構、株式会社ほっこりーのプラスとの3者で、子育て支援などに関する連携協定を締結。本協定に基づく実証実験として、5月26日から、無人子育て相談室を蕨市福祉・児童センター3階に開設。

6さよなら私のクラマーと連携した取り組み

 蕨を舞台とした人気女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」のテレビアニメが4月からスタート。生涯学習カレンダーの表紙へのアニメ画の掲載、図書館での特設コーナーの設置とともに、蕨市にぎわいまちづくり連合会と連携し、「映画の舞台が蕨市なんです!」などの見出しを付けた作品ポスター100枚以上、市内商店に張り出す。主人公が通った中学校のモデルとされる第一中学校にPR横断幕を掲示(写真)。
 今月11日からの映画「さよなら私のクラマー ファーストタッチ」上映に先立ち、歴史民俗資料館において企画展を開催。コラボ商品の開発やスポーツ庁とのタイアップなど、蕨市の魅力発信と活性化につなげていきたい
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