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【9月市議会・一般質問】コロナ禍からいのちを守る医療体制を(市議会議員 鈴木智)

鈴木 第7波感染拡大の先行きは楽観できない。死亡者数は過去最大、重症者数に比べ死亡者数が著しく高い。一方、国は必要な努力を行っているとは言えない。本市の感染者、検査・診療体制の状況、救急出動件数、搬送困難事例の件数は。
健康福祉部長 今年3月末の累計感染者数5133人、8月末は同1万2385人。新型コロナ診療・検査できる市内18医療機関を市ホームページで紹介。受診体制ひっ迫期に抗原検査キット無料配布事業等を行った。
消防長 救急出動4月350件、8月417件。搬送困難件数4月34件、8月51件。コロナ感染が疑われるケースで搬送困難が多い。

鈴木 搬送先が定まらず症状が深刻化した事例も。国等に医療体制全体の強化等を要望してほしい。また、検査キットの検査確定診断は薬が処方されず、短期だが症状に苦しむケースもある。発熱外来の拡充が必要。

市立病院の対応と今後

鈴木 新型コロナ対応は。
病院事務局長 昨年度の総検査数1万457件、入院55人。今年度9月9日現在、検査6605件、入院38人。発熱外来では、猛暑等で体調を崩す方が出始め、200人以上の患者が殺到する日もあり、予約制に変更。

鈴木 急性期医療、地域包括ケア病棟等、公立病院としての役割に期待。公立病院経営強化ガイドラインとの矛盾や課題はどうか。
病院事務局長 「再編・ネットワーク化」がなくなり「機能分化・連携強化」が柱の一つに。新型コロナ対応で自治体病院の役割が見直されたが、診療報酬改定では急性期の締め付けが強くなっており、違和感を感じる。耐震整備が課題。

鈴木 市立病院の役割や課題等、市長の見解はどうか。
??市長 救急医療、出産施設、小児夜間救急等、重要な役割を担い、コロナ対応でも中心。子育てのまちづくりでも、在宅医療との連携でも重要。急性期の中核病院を大前提に、地域包括ケアシステムで不足する回復期病床でも役割果たす。
耐震化老朽化対策では、安定経営が進む等、条件ができてきた。今年度中に方向性を出し対応したい。まちづくりの強みとして素晴らしい病院づくりを進める。