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【9月市議会・閉会】9月定例市議会終わるー2021年度決算認定など市長提出議案は全て可決

蕨市役所窓口にできた犯罪被害者支援総合的対応窓口
蕨市役所窓口にできた犯罪被害者支援総合的対応窓口
9月定例市議会は、9月28日、最終日を迎え、市長提出議案14件(条例案2件、補正予算案2件、その他1件、決算認定9件)、さらに議員提出議案1件(犯罪被害者支援の充実を求める意見書)について採決が行われました。採決では、2021年度一般会計決算で一人(立憲民主)が退席した以外は、すべて全会一致で可決・認定されました。

新型コロナ感染拡大からいのち・くらし守る
 
今議会での審議の様子については、この間の「民主わらび」で報告してきましたが、一般会計の補正予算や決算認定などを通し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響と市などの対応についても様々な角度から審議された議会でした。

一般質問は、14人が質問に立ちました。日本共産党市議団は4人全員が質問しました。それぞれ主なテーマは以下の通りです。   

 鈴木智議員は◆新型コロナ対策、感染状況、検査・診療体制などについて◆市立病院での新型コロナの対応、病院経営強化プラン・耐震化などについて◆蕨駅西口地区市街地再開発事業。
 宮下奈美議員は◆公立中学校部活動の地域移行にむけての課題◆気候危機打開、カーボンニュートラルの実現に向けて。
 武下涼議員は◆多様な人材活躍の推進、ジェンダーの視点に立った災害・防災対応等◆「公園」空間をだれもが享受できる取り組みの推進について。
 やまわき紀子議員は◆加齢性難聴への補聴器購入費補助制度の創設◆子育て支援策として学校給食費の無償化を◆南町2丁目の5階建てマンション建設計画について質問し、それぞれが具体的な提案を行いました。

 今議会では12日から長崎市で行われる「第84回全国都市問題会議」への議員派遣の決定も行われました。党市議団からは、鈴木・やまわき・武下各市議が派遣されます(後日視察報告)。 

また、例年11月頃におこなわれている各常任委員会の行政視察は今年も実施しないことになりました。

犯罪被害者支援の充実を求める意見書を国に提出

 議員提出議案として「犯罪被害者支援の充実を求める意見書」が提案され全会一致で採択されました。国へ意見書が提出されることになります。
 
意見書では、犯罪被害者の権利に対応して国は支援施策の充実を進める責務をおっており、国に速やかに犯罪被害者支援の充実を図るよう下記の5項目の事項を実施するよう強く求めています。
1 犯罪被害者が民事訴訟等を通じて迅速かつ確実に損害の賠償を受けられるよう損害回復の実行性を確保するための必要な措置を講じること
2 犯罪被害者に対する経済的支援を充実させるとともに手続き的な負担を軽減する施策を講じること
3 犯罪被害者の誰もが事件発生直後から弁護士による法的支援を受けられるよう被害者支援弁護士制度を創設すること
4 性犯罪・性暴力被害者のためのプライバシーに配慮した病院拠点型ワンストップ支援センターを都道府県に最低1カ所は設立し、人的・財政的支援を行うこと。また関連法の整備や性犯罪被害者支援施策の強化を早急に行うこと
5 地域の状況に応じた犯罪被害者支援施策を実施するため、地方公共団体を支援すること 以上
 
 蕨市議会ではじめて性犯罪被害者への支援などを、2017年9月の一般質問で宮下奈美議員が取り上げました。その後も繰り返し、このテーマについての課題や要望を紹介してきました。

2018年には市役所の市民活動推進室に「犯罪被害者支援総合的対応窓口」が設置されるなど、具体化や改善がはかられています。

日本共産党市議団では、引き続き、犯罪被害者への支援、充実を求めていきます。