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【3月市議会・代表質問】厳しい時代だからこそ「あったか市政」の前進をー日本共産党市議団の代表質問(市議会議員 鈴木さとし)

代表質問の冒頭、ロシアによるウクライナ侵略から1年となることを受け、ロシアは一刻も早く侵略戦争をやめ、撤退すべきと強調しました。同時に、岸田政権の大軍拡・大増税の路線に対し、「暮らしも、経済も壊す破たんの道」と厳しく批判、政治の転換を求める立場を訴えました。
 続いて、長引くコロナ禍や異常な物価高騰の下で、市民に直接向き合う地方自治体の役割を強調。今後の市政運営への期待を表明して質問に入りました。
 以下、質問と答弁の一部を紹介します。なお、緊急対策、3大プロジェクト、重点事業の具体的な内容については、先週号までの記事をご覧ください。
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くらしに安心の市政を
鈴木 くらしや地域経済の状況についての認識、また、新型コロナの感染状況の推移、本市の対応はどうか。
総務部長 新型コロナや物価高騰の影響で市民の暮らしは困窮しており、地域経済も大変厳しい状況にある。
市民生活部長 7〜9月に第7波、11月以降に第8波の流行期が到来。本市でも様々な感染防止や支援策に取り組んできた。
鈴木 緊急対策第8弾についての市長の見解、決意など。本市の新型コロナ・物価高騰による市民生活、市内の営業への影響についての市長の認識はどうか。
よりたか市長 初めて体験する事態の中で、コロナから市民の健康を守る、市民の生活と市内の事業所を守りぬくということで、文字通り全力を挙げてきた。ワクチン接種も全庁的な体制をつくり、医師会、市民の皆さんのご協力で国よりも円滑に、速いスピードで進めることができた。市立病院を中心とした発熱外来、埼玉県と連携した自宅療養者支援など、市民の健康を守るという自治体の大きな役割を果たした。生活経済支援では、初期の段階では現金給付、後半は、売り上げの増大につながる織りなすカード・クーポンなどを通じて、大きな支援もできた。
 今後は、ポストコロナにおいては国の正式な方針は示されていないが、医療機関に身近にかかれる為の変更であり、市立病院を中心に発熱外来を含めて備える。いざというときに検査キットを配備できる体制も構築し、コロナに対応しつつ、日常生活に移行することをしっかりやっていきたい。
 物価高騰については、切れ目のない支援をやってきた。4月以降も切れ目なく支援できる即効性ある対策、水道基本料金4か月分無料化、給食費4か月無償化など緊急対策の第8弾として提案。市民が厳しい状況にあることを前提に、あらゆる部署で市民にこれまで以上に寄り添いながら相談体制も含めて対応していく。

未来に希望の持てるまちを
鈴木 「未来に希望を」3大プロジェクト、「選ばれるまち」重点事業、ジェンダー平等、多文化共生についての市長の見解はどうか。
よりたか市長 「暮らしに安心」は、その役割を自治体が発揮する時という思いで使わせていただいた。一方、「未来への希望」。この間を振り返えると少子高齢化、人口減少社会への突入、コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵略…こういう時代だからこそ未来にしっかり希望が持てることが非常に大事。具体的には、市立病院の建て替えとウエルネスシティの推進、蕨駅西口の再開発、子育て・教育力、新庁舎の完成と防災都市づくり、そして環境。環境は非常に多くの皆さんが関心・危機感を持っているテーマであり、未来にかかわる問題で役割を発揮していける都市にしていこうとの思いそれぞれ、単に理想ではなく、今までの成果の上に 実現可能なものとして提案した。「選ばれる」ことについては、住んでいる方々が、蕨のまちに愛着を感じるとか、子育てしやすいと感じることが原点。
 ジェンダー平等や多文化共生など、共通して大事なのは、それぞれの多様な生き方を決める権利を社会がしっかり認め合い支えあう、包摂性のある社会を進めることであり、それが生きやすい社会につながる。一部ではネットを中心に、非常に攻撃的、ヘイト的なことがある。多様性を認め合うような社会を実現していくという根底の中に、ジェンダー平等の取り組み、性の多様性を尊重する社会、多文化共生の取り組みなど、さらに前進させたい。
 総括的になったが、「くらしに安心、未来に希望」ということで、新年度も市長として頑張っていきたい。
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 他にも、市政の状況や予算案で計上された事業などの個別の課題についても、党市議団の政策を交えて質問しました。(次週に続く)