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【3月市議会・閉会】新年度予算など市長提出議案全て可決ー3月議会閉会

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3月23日、蕨市議会は最終日を迎え、この日採決された市長提出議案34件の全てを全会一致で可決し閉会しました。内一件は最終日に追加提案された一般会計補正予算で、新年度の新型コロナワクチン接種に関する国の方針が決まったため関連予算が提案されたものです(人事案は、3月30日に可決)。
自民・公明会派が市民の声に背を向ける 〜 インボイス中止・学校給食無償化
賛否が分かれたのは陳情などについてです。
埼玉土建一般労働組合蕨戸田支部からの「国に対し『消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)の導入中止を求める意見書』に対しては、常任委員会での令政クラブ(自民党系)の反対討論に続き公明党が本会議で反対討論。消費税増税を進めてきた国の動きに追随する姿勢を示しました。これに対し山脇紀子議員が賛成討論。厳しい小規模事業者などの現状を訴えるとともに、消費税増税を強行しインボイス制度導入へと向かう国の対応を批判するとともに、インボイス制度の中止・消費税引き下げなどの抜本的対策の必要性を訴えました。しかし採決では賛成少数、不採択となりました。

「国や県に対して『学校給食の無償化を求める意見書』の提出を求める陳情」については、常任委員会で令政クラブと公明党が県議会で同趣旨の意見書採択が行われたなどを理由に反対しています。これに対し、宮下奈美議員が陳情に賛成の立場で討論。無償化への根拠なども示しながら「市民の声を積極的に届ける時期」と強調し、市民に背を向ける令政・公明の態度を批判しました。採決では賛成少数で、不採択となりました。

事実無視 自民・公明の付帯決議 当市議団は反対

 最終日、令政クラブと公明党は、一般会計予算への付帯決議を提案しました。町会支援の補助金などかかわるこの間の説明や使途基準などを問題視する内容です。しかし、使途基準については予算決算常任委員会分科会で明確に答弁されています。さらに、鈴木智議員が行った質疑では、執行部からは問題なく説明してきたことが示され、逆に提出者の令政クラブ議員は経緯や内容を確認してこなかったとの指摘を否定できませんでした。党市議団は反対しましたが、令政クラブや公明党などの賛成多数で可決されました。なお、付帯決議とは、議案などの可決にあたり運用や改善点などの議会の意思を示すもので、法的拘束力はないとされています。