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【3月議会・開会】頼高市長の市政方針表明

3月定例市議会が2月16日に開会しました(会期は3月21日まで)。本会議初日には頼高市長の施政方針表明が行われました。

 市長提出議案は条例案17件、補正予算案6件、予算案9件、人事案2件、その他1件の計35件となっています。市民から提出された請願は2件です。

 日本共産党市議団は26日からの代表質問では鈴木智市議団長が行います。また、ヤングケアラー条例の質疑をやまわき紀子市議が行う予定です。 

 以下、頼高市長の施政方針表明の概要を報告します。
全文は蕨市のHPからご覧いただけます。

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能登半島地震について
 1月4日から公共施設に義援金箱を設置。街頭募金も実施し、15日までに287万7147円の義援金が寄せられた。日本赤十字社を通じて被災地へと送る。1月8日から市職員1名を石川県七尾市に派遣。2月19日から、新たに1名を派遣する予定。

「安心・にぎわい・未来 〜 蕨、飛躍の10年へ」
 将来ビジョン?・4つの重点プロジェクトについて

(1)安全安心・エコシティ プロジェクト
?「防災都市づくりの加速化」▽避難所や病院などへの重要施設配水管の耐震化率を95%▽土のうステーションを12か所に増設▽消防団に救助用ボート2艇を配備▽塚越陸橋や蕨跨線人道橋の修繕工事実施
?「防犯対策の更なる強化」▽街なか防犯カメラを60基増設し合計で200基▽家庭用防犯カメラ設置費への補助制度を新たに創設(個人宅に2万円、共同住宅は10万円を上限)。
?「脱炭素社会の実現に向けた取り組み」▽第3次蕨市環境基本計画に基づき太陽光発電や蓄電池などへの補助制度の積極的な活用を推進▽「(仮称)片品・蕨の森」として片品村の森林整備を支援しCO2の削減に取り組む「カーボン・オフセット」事業や子どもたちを対象とした環境学習を実施▽「プランターファームinわらび」▽新年度の早い時期に「ゼロ・カーボンシティ宣言」を行う

(2)子どもの元気・未来創造シティ プロジェクト
?「子育て支援の更なる充実」▽4月から、県南地域でいち早く18歳・高校卒業までの医療費完全無料化を実施▽2人目以降の学校給食費の無償化▽物価高騰に伴う学校給食費の負担軽減を継続▽ひとり親世帯や低所得世帯に大学の受験料や高校生、中学生の模擬試験の受験料への補助
?「快適な教育環境の整備」▽学校体育館へのエアコン設置(西小、中央東小、塚越小で設置工事)▽今後4年間で全ての学校トイレの洋式化などを実施(新年度は東小、南小、中央小のトイレ改修のための設計委託)
?「子どもたちが安心して暮らせる環境づくり」▽蕨市ヤングケアラー支援条例を制定▽養育費確保のための支援制度を創設・養育費の取り決めの公正証書の作成や養育費保証契約の負担費用の助成

(3)魅力と活力・にぎわいシティ プロジェクト
?「蕨駅西口再開発事業の推進
?「にぎわい交流拠点の整備など中心市街地活性化の推進▽蕨市役所の仮設庁舎跡地に「にぎわい交流拠点」を整備計画▽空き店舗対策を更に推進▽新たな「中心市街地活性化プラン」策定

(4)みんなで笑顔・健幸シティ プロジェクト
?「健康づくり・介護予防の充実」▽帯状疱疹ワクチン接種費用への助成制度(生ワクチンは、4千円を1回、不活化ワクチンは1万円を2回)▽高齢者の補聴器購入費への助成制度を創設(4万円を上限)▽コバトンALKOOマイレージを活用▽スマートウェルネスシティ首長研究会に加盟▽いきいき百歳体操実施団体への補助金制度を設ける▽東京医科大学と連携し認知症などの健康講座を開催
?「市立病院の建替え」▽新病院の目指す姿や診療機能などをまとめた、基本構想・基本計画策定

将来ビジョン?の7つの柱に沿った主な施策

(1)安全で安心して暮らせるまち
▽防災行政無線を4か所増設▽自転車用ヘルメットの着用促進のため、購入費に対する補助の予算を増額▽通話録音機能付き電話機を高齢者が購入する際に2万円を上限に補助するための予算を増額▽消防団第6分団の消防ポンプ自動車を更新▽消防本部庁舎の仮眠室の個室化改修工事の設計

(2)豊かな個性を育み子どもたちの未来輝くまち
▽「こども計画」の策定▽4月から錦町地区に学童保育室を増設▽産後ケア事業の実施施設の増設▽児童手当・児童扶養手当の拡充
▽第二中学校のDXルームの整備▽就学援助の対象世帯にオンライン学習通信費の支給▽タブレット約750台を整備▽民間施設を活用した水泳授業を西小学校に加えて東小学校でも実施▽部活動の地域移行は、陸上・剣道・柔道部を対象に継続・検討を進める

(3)みんなにあたたかく健康に生活できるまち
▽精神障害者保健福祉手帳1級の方へ福祉タクシー利用券の交付▽ドリーマ松原にコーディネーターを配置▽新型コロナワクチンは、原則、65歳以上の高齢者などを対象に「定期接種」(自己負担あり)▽地域福祉計画を策定

(4)にぎわいと活力、市民文化と歴史がとけあう元気なまち
▽観光協会の体制強化▽アニメ「さよなら私のクラマー」やWEリーグと連携▽群馬県片品村と栃木県大田原市に宿泊する市民を対象に一人1500円を2泊まで助成▽自然体験ツアーの実施▽市内青少年団体への野外活動奨励費を1人1500円に増額▽市民会館のコンクレレホールの舞台照明設備等の改修工事の設計・福祉棟102室をトイレに改修

(5)環境にやさしく快適で過ごしやすいまち
▽老朽化した道路や大木化した樹木等への集中的な対応▽錦町地区1号公園整備工事の基本設計委託▽富士見公園内野球場の整備や富士見第2公園内テニスコート人工芝の張替え▽蕨市民公園トイレの洋式化▽錦町土地区画整理事業の推進(33棟の家屋移転)▽「折りたたみ式もやすごみ回収BOX」を100台配備

(6)一人ひとりの心でつなぐ笑顔あふれるまち
▽アメリカ・エルドラド郡に、青少年を派遣▽ドイツ・リンデン市と友好都市盟約20周年・市民交流45周年記念式典を実施▽「外国人生活ガイドブック」を転者へ配布や各窓口で活用▽協働事業提案制度をSDGS提案事業として「わらびecoチャレンジ事業〜ストップ温暖化」をテーマとした2事業と自由テーマの2事業の計4つの事業を実施

(7)市民と市がともに力を発揮して創る自立したまち
▽ソフトバンクと連携しデジタルデバイド対策に取り組む▽「蕨市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の新たな「総合戦略」を策定