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【3月市議会・質疑】あったか市政の成果・多くの市民要望が実現-日本共産党蕨市議団代表質問(下)市議会議員 鈴木さとし


2024年度予算案には、市民の皆さんから寄せられた多くの要望が盛り込まれています。代表質問の後半では、新年度予算案に盛り込まれた事業の内容について、党市議団の要望項目や新規事業などを中心に質問しました。主なものについて答弁を中心に紹介します。

防犯対策(街なか防犯カメラ設置・家庭用防犯カメラ設置費補助)につい
(答)市内140基設置している街なか防犯カメラを60基増設。町会要望や犯罪発生状況を勘案し設置場所を決定する。家庭用防犯カメラ設置費補助金は補助率2分の1、個人宅用に2万円、共同住宅に10万円を上限に補助。事前の書類提出などが必要。

高齢者補聴器購入費補助金の内容と手続きなど
(答)身体障害者手帳の対象とならない40デシベル以上から70デシベル未満が聞こえない中程度の65歳以上の高齢者を対象に1台限り4万円を上限に購入費を助成する。4月の制度開始以降に、医師の意見書を添付の上で事前に申請、市の決定後に購入した補聴器の領収書写しを添付して市に請求していただく。

介護保険料の市民への影響
(答)第9期(2024〜26年度)の介護保険料基準額は月額で第8期計画から65円増の5762円。第8期計画と比較して低所得者の保険料上昇の抑制を図る観点から第一段階から第3段階の保険料を引き下げ。第4段階以上の保険料は増額になった。
18歳までの子ども医療費を完全無料化
(答)令和5年度(中学卒業まで完全無料、高校生は入院分無料)の支給実績に、高校生相当年齢の通院分の支給見込み額を加算して予算額を算定。新たに通院分が無料となる人数は1500人、制度全体では約9500人。

養育費確保支援事業の内容と利用見込み、相談体制
(答)養育費(小さな子供のいる夫婦などの離婚に際し)の継続的な履行確保を図るため、公正証書の作成に必要な経費の補助及び保証会社と補償契約を結ぶ際の保証料を補助。年間5件の利用を見込む。相談は法律相談などで行い今年度は現時点で20件。
帯状疱疹ワクチン任意接種費用の助成について
(答)国承認の2種類のワクチンについて、接種対象の50歳以上の方に何れか一種類、生涯に一度助成。一回接種の生ワクチンは4000円、2回接種が必要な不活化ワクチンは1回当たり1万円・2回分を限度に助成する。

精神障がい者への福祉タクシー券交付について
(答)助成制度の対象に新たに精神障害者保健福祉手帳1級所持者を加える。一か月3枚で年間36枚を限度に交付。一枚につき初乗り相当運賃(500円)を助成する。
折りたたみ式もやすごみ回収BOXの増設
(答弁)昨年秋に各町会1台ずつ試験的に設置。ごみ散乱被害の減少や衛生面、景観面で高い評価を得た。新年度は100台増設。設置場所や配布数は4月以降に各町会に照会し決定。

市立病院について
鈴木 経営状況と今後の課題・対策について見解は。
病院事務局長 医師退職の影響や新型コロナ特例加算の廃止などで厳しい状況。医師確保が最大の課題であり、関連大学へのアプローチや情報収集する中で早期に体制を整えたい。

鈴木 救急対応の充実なども含め、新病院完成までの間も病院環境の改善を進めるよう要望する。市民説明会の感想や今後の整備方針など、市長見解はどうか。
??市長 市内5カ所で説明会を開催。直接、経過や考え方を話し、意見を聞き質問に答えることで、期待の大きさを感じ、理解が広がり、市民の思いを受け止めた。まさに市民のための病院であり、積極的に情報を提供し意見をお伺いしながら進めることが重要。病院への期待、交通アクセスの改善や災害対応の要望、新病院予定地の方々の不安も伺った。しっかり念頭に置き取り組みたい。
 病院の将来像では、救急医療・急性期を担う病院の役割、超高齢社会の中で地域包括ケアシステム・回復期の役割、感染症パンデミックでの対応、災害時の拠点役割も大事。市議会、市民の皆さんと一緒に、市長として責任を持って新病院の建設を進めたい。

道路補修集中した取り組み
(答)一定区間を連続的に補修することで効率的・効果的に道路機能を維持し安全性の向上が図られる。今年度10路線、新年度7路線を計画。一定の改善が図られるまで継続したい。

蕨駅西口再開発
(答)本年1月から施設構築物の本体工事に着手。新年度は杭工事や地盤改良工事、掘削工事を予定。(再開発組合から)近隣へ十分配慮しながら工事を進めていると聞いている。

錦町区画整理事業
(答)新年度は6丁目・旧中山道沿道西側エリアや5丁目・西小学校南東側エリアなど計20棟の家屋移転を計画。該当箇所を中心に街路築造工事などを実施するほか、仮設住宅3棟6世帯分の新設工事を予定。

防災設備などの充実
(答)土のう配布数の多い地域や浸水履歴を踏まえ手既存と同様のものを各地区1カ所増設する。
防災行政無線デジタル化の際に一部地域で聞こえづらくなったとの意見があった。現地調査やシミュレーションなどを踏まえて、わらびりんご公園、三和稲荷公園、あづま公園、金山公園の4か所に設置。

小中学校トイレの整備
(答)東、南、中央東の各小学校で未改修箇所全ての設計委託を実施。設計を含め4年程度で、全小中学校のトイレ様式化の完了をめざす。

学校給食費無償化の推進
(答)4月分の給食費から15歳以下の児童生徒を養育している世帯のうち二人目以降の給食費について償還払いにより全額補助。完全無償化に向けては、国の動向を注視し、適切な対応に努める。