index
党議員団と市民が川口駅東口再開発事業を視察

再開発でまちはどうなる?

 四月十二日、日本共産党蕨市議団は、頼高英雄氏や蕨駅西口再開発地域の近くに住む住民の方などと川口一丁目一番再開発(川口駅東口第一工区)を視察しました。
 同再開発事業は、川口駅の東口駅前に隣接する地域で行われた事業で、施設の敷地面積は約一万五千u。蕨駅西口再開発事業の第一工区と比べると規模の大きい事業です。一方、これまでの経緯を見れば、川口市が土地開発公社を使い旧 国鉄で貨物操車場として使われていた土地八千五百uを購入して最大地権者となっている点、ホテル建設を含む当初計画が行き詰まり計画を変更していること、事業主体が再開発組合となっていること、こうした計画に市民からの反対も大きかったことなど、蕨駅西口再開発との共通点も多くあります。
参加者は、公益・商業施設棟を中心に説明を受け、施設内を見学しました。
最上階の保育園は床面積が約千七二九u、定員は百二十名で既に業務がはじまっています。同じ階には開放型の七四一uの園庭が設けられたことなどが特徴で、運営は指定管理者の民間企業が行っています。蕨駅西口再開発での計画では公益施設党の床面積は保育園と公民館を合わせて千六〇〇u程度ということもあり、参加者からは「蕨の計画では、保育園の面積はあまりに少ないのではないか。園庭は見込めないのでは」など感想が出されました。
続いて一行は、ワンストップサービスが取り入れられる四階の駅前行政センター、指定管理者が運営する駅前市民ホール「フレンディア」、将来的に五十万冊の蔵書が予定される新中央図書館、駅前に隣接する公共広場、地下駐車場などについて説明を受けました。「施設などは工夫されている」といった感想が出される一方で、百億円を超えるといわれる川口市の負担に関して「多くの負担をしてまでこうした建物を駅前に集中させる必要はあるのか」など感想も出されました。このあと見学した三十四階建のマンション等の高層建物についても「実際に見上げるとその大きさが実感される」「蕨駅前に同程度の建物が建つと思うと、周辺への影響が一層心配」など感想が交わされました。
日本共産党蕨市議団では、この視察後も、更に川口駅東口再開発の事例を検討し、蕨駅西口再開発事業の問題点を考える参考としていくことにしています。