みんなの市長をつくる会が学習・講演会
市民の願いに応える市政への転換をめざして
みんなの市長をつくる会が学習・講演会
6月3日、みんなの市長をつくる会では「これからの蕨を考える〜市民の願いに応える市政への転換をめざして〜」をテーマに学習・講演会を開催。来年に予定されている市長選挙まで約一年となった時期に、様々な立場からの要求や問題提起も行ないながら、蕨市に求められる市政の方向やその可能性について学び交流しました。
この日、会場は150人程の参加者でいっぱい。市政を変えようという熱気で包まれました。「これからの蕨をどうしていくか、日本と世界をどうしていくか、考える第一歩に」という炭谷・代表委員の挨拶に続いて、頼高英雄氏が講演を行ないました。
冒頭、頼高氏は、旅費返還訴訟に関わる蕨市長の態度や、昨年の自殺者数や出生率に触れ、蕨をどんな町にしたいのか本音で考えていこうと呼びかけました。また、地方自治の民主的側面を切り捨てる小泉「構造改革」の問題、福祉や社会保障の切り捨てから住民を守る各地の努力、米軍基地強化に反対する自治体の取組に触れ、「自治体を、暮らしを守る拠点に」と訴えました。
蕨市政については、行政経営戦略プランで市民負担増や市民サービスの後退が進められている一方で、大型開発のムダづかいが聖域とされている問題を指摘。市財政については、財政力指数や公債比率など、蕨市は他市と比べて当局の言うほど厳しい状況ではないことを具体的に示しました。また、「施策の優先順位と市民合意をどうつくっていくかが問われている」と強調。各課題の問題にも触れながら、小さな蕨でこその可能性を訴え、「一緒に住みよい蕨市を」と結びました。
続いて、国保税値上げ反対の署名運動を広げる社会保障を良くする会を初めとして、蕨駅へのエレベーター設置、市内の中小業者の現状、子育て・保育をめぐる問題、暮らし、教育、行政サービスなど、各分野から11人が発言。日本共産党蕨市議団の志村茂団長は、旅費返還訴訟に関連して、党市議団のはたしている役割と可能性について発言しました。
参加者からは、「市長によって住みよい市、住みにくい市になることが分かった」「市民のいろんな声が反映される市政、いきいき働ける市役所を目指してほしい」「各発言者の内容ある話しは心に残った」などの感想が寄せられています。