問題は山積み・蕨駅西口再開発は白紙撤回を
蕨駅西口再開発問題を考える会が学習会
八月二十五日、蕨駅西口再開発問題を考える会(石川保会長)は、蕨駅西口再開発の問題点を市民の視点から学ぶ学習会を開催しました。蕨駅西口再開発については、市民からは様々な疑問や反対意見がよせられている中、第一工区では事業計画の策定・再開発組合の設立を目指す動きが進められるなど、あくまでも推進の体制がとられています。この日の学習会は、こうした動きに対して、改めて再開発の問題点を、権利者・近隣住民・市民、蕨市財政など様々な視点で問い直すために開催されたものです。
はじめに報告を行った、みんなの市長をつくる会の頼高英雄・代表委員は、これまでの再開発の経過を説明し、多額の財政負担が、ただでさえ国の増税に苦しむ市民の負担となってくる問題について語りました。また、第一工区の問題について、二四〇〇uの貴重な土地を提供してえられる床面積は一六〇〇u程度という問題、こうした事業で参加組合員のディベロッパーが莫大な利益をあげること、近隣住民や駅利用者への影響、市民に情報が示されないまま推進されている問題などについても、具体的な事例も交えて語りました。
続いて、区画整理・再開発対策全国連絡会事務局長の遠藤哲人氏が権利者から見た再開発の問題を報告しました。「お金がなくとも新しい家に入れる」「再開発で事業も繁盛」などのイメージが先行する再開発が、様々な諸負担の他、建替えのための資金を用意しないと建替え後に権利を維持できないなど、実は権利者にとっても大きな負担につながることを中心に語られました。また、第一工区については、「公共施設(道路)を廃止する計画で公共性があるのか疑問」等、問題点を指摘しました。
参加者からも、「もっと市民に問題点を知らせてほしい」といった意見の他、裁判や公正取引委員会への告発など、様々な対応をしていくべきではないかという意見も寄せられるなど、活発な交流も行われました。
|