[市民がどれだけ苦しんでいるか敏感になってほしい!」
社会保障をよくする蕨の会が充実を求めて市交渉
安心して生活するため社会保障の充実を求めて、社会保障をよくする蕨の会(会長 石川保)では、十月三十日(月)に市との懇談が行われました。会からは十三名が参加し、山脇・鈴木両市議も同席しました。市側から、藤田健康福祉部長、高森市民生活部長、福祉総務課長、介護保険室長、障害者福祉係長、保険年金課長が出席しました。
要望内容は、@国民健康保険(国保税の値上げ中止、資格証明書の発行を減らす)A介護保険(軽度認定者への福祉用具利用助成、施設利用者への助成)B障害者自立支援法(負担軽減策等)C生活保護(申請書を窓口に置く、ケースワーカーの増員等)の四点について行われ、はじめに、要望に対する回答が担当者から話された後、具体的に参加者の声や要望をもとに活発な懇談が行われました。
国保の問題では、資格証明書が安易に発行されているのではないか。四一九件の方と面接できているのか問い質しました。これに市側は「ほとんど会えないのが実態。資格証が減るように分析していく」と答えました。
介護保険の問題では、軽度認定者からの福祉用具取り上げの件では、「日常的に歩行困難、起き上がり困難という人には継続していく。本当に必要な人には貸していく」と答え、参加者からはケアマネージャーへの教育をきちんとしてほしい、東京都の助成制度を研究してほしいと要望が出されました。
障害者自立支援法の問題では、重度障害者で負担が月額0円から4万円へと増えた人がいる。障害者や家族が苦しんでいることに敏感になってほしいと厳しく要望されました。
生活保護の問題では、北九州での餓死事件のような事が起きないように。申請書をなぜ窓口に置けないのか。申請書を書いてからいろいろ話を聞くのが原則であると要望しました。市側は「話を聞いてから必要であれば申請書は間違いなく渡している。北九州のような例は蕨にはない。自立支援プログラムの指導もしていきたい」と答えました。
参加者から活発な発言があり、まだまだ時間が足りない感じでしたが、市側から「考えはお聞きしたということで、改善できるところはしていきたい」とまとめられ、二時間にも及んだ懇談は終了しました。
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