わらび9条の会錦町ブロックが中国侵略の実態を学ぶつどいを開催
わらび9条の会錦町ブロックは十月二十九日、 「ビデオと証言による中国侵略の実態」を学ぶつどいを開催しました。
「中国人強制連行」のビデオは、国内の働き手がみんな戦争に駆り出されて労働力不足になった企業が中国人を強制連行して働かせることを政府に求め、政府がそれを受けて中国人の強制連行を閣議決定し、主に中国の河北省で軍隊による大掛かりな人狩りが行われたこと、畑や街中でも突然働き盛りの男性が拉致されたこと、強制的に日本に連れてこられた中国人は約四万人にのぼり、その人たちをまるで物を配るように全国の一〇〇以上の事業所に振り分け過酷な重労働をさせたこと、重労働と非人間的な扱いのために事業所によっては半分以上の中国人が死亡したこと、などが映し出され、日本の侵略戦争のひどさが伝わるビデオでした。
次に、中国に従軍し、終戦を迎えた後も軍の命令で中国に残り、国民党軍と一緒に中国共産党軍と戦ったという仙波藤吾さん(現在は日中友好協会の浦和支部長)が、坂田良介氏の質問に答える形で、日本軍による中国侵略の実態と、中国共産党軍の捕虜になっての経験を語ってくれました。軍国主義教育を受け、中国人にたくさんの悪いことをしたこと、日本軍が行った三光作戦は人も物もすべてのものを無くすことだったこと、それに対して中国軍の捕虜に対する扱いは人道的で、食事は非常に良く、肉や魚も出たこと、小額だが小遣いも貰えて街に買い物にも行けたことなどが話され、捕虜を殺す日本軍と中国共産党軍の違いを鮮明にしました。
日本が行った侵略戦争を侵略と認めない人たちが憲法改正を叫んでいますが、憲法9条を守る大切さが分かる「つどい」でした。
|