蕨市が生活保護の辞退届けを撤回する - 生健会が相談者とともに市と交渉
11月13日、蕨市生活と健康を守る会は生活保護の打ち切り問題について、福祉総務課と交渉しました。
これは、生活保護を辞退するよう福祉総務課職員から強要されたと、生健会に相談があったもの。浅名会長など会の役員と、日本共産党の鈴木さとし・かじわら秀明両市議がただちに相談者(Aさん)を訪問しました。Aさんは母子家庭で生活保護を受けていました。ところが10月25日に市の職員がAさん宅を訪れ、「私の言うとおりに(辞退届を)書いてください」と責められ、不本意ながら(生活保護の)辞退届けを書き、職員から「これで(保護を)打ち切ります」と宣告されました。
それ以前にも、市にたびたび相談していたAさんに、職員は「あなたの過去が悪い。自己責任だ」などと言い、Aさんは「不安でたまらない」日々を過ごしていました。
13日の交渉では、一連の経過のなかで人権を侵害する職員の発言について抗議。現時点で本人は保護を必要とする状態(児童福祉課に乳児の保育を申し込んだが、来年度まで空きがないとの回答)であり、強要された辞退届けは撤回するよう求めました。応対した福祉総務課の金井主幹は、「仕事が決まっていないし(保育入園もできず)生活ができない。本人の意思も明確なので保護を続行したい」と述べ、辞退届けを事実上撤回しました。交渉には、鈴木・かじわら両市議が同席しました。
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