蕨市のいじめといじめ自殺
いじめといじめ自殺の捉え方がこれでいいのか
いじめといじめ自殺に関する文部科学省の把握の仕方が問題になっています。
蕨市教育委員会ではどのように把握し、県教委への報告をどのようにしているかを調べてみますと、小学校と中学校を合わせたいじめの件数は、二〇〇一年度四件、〇二年度一件、〇三年度〇件、〇四年度一件、〇五年度〇件という状況でした。いじめ自殺は発生していないという報告です。
いじめについては把握が不十分なのか、いじめを狭く解釈した結果なのかは分かりませんが、実態を反映していないと思う人が多いのではないでしょうか。また、いじめを苦にしたメモを残して自殺した事件が発生した〇四年度は、事件がおきた翌日に県教委に、自殺の主たる原因は「不明」とする事故報告をしただけで、その後の調査結果が一切報告されていないのは納得できません。もっと実態をきちんと把握して、児童・生徒が心の底から「いじめはいけない」と思う教育を心がけるべきでしょう。