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蕨市防災会議で地域防災計画を審議

地域防災計画改訂案の審議は不十分
防災委員 志村しげる

 蕨市防災会議が二月十五日に開かれ、蕨市地域防災計画改訂案について審議しました。
 今回の改訂は、従来の総論部分と震災対策編に加え、第3編風水害対策計画、第4編事故災害対策計画、第5編東海地震の警戒宣言に伴う対応措置計画が加えられたので、283ページに及ぶものになりました。
 原案は事前に配布されたので目を通すことができましたが、資料編は現在作成中ということで、当日も配布や説明がされませんでした(職員を削減しているため準備が追いつかないようです)。
 原案について簡単な説明しかされませんでしたので、私は十数点にわたり質問と意見を述べましたが、議長役の会長(田中市長)は、私が手を上げるたびに「まだあるんですか」というので、何のために防災会議を召集したのかと疑問を感じました。開会から四十分位しか経っていないのに会長は、「余り時間がないので、細かなことは後で事務局に言ってください」と言って、質問や意見を迷惑がるので、他の委員からは一言も発言がありませんでした。
 記述の間違いや整合性がとれていないもの、より分かりやすい記述に変える提案については、「配布した原案は十分精査したものではないので検討します」との答でした。市長と助役が不在の場合は教育長が災害対策本部の責任者になることについて、私は「市長部局の人の方がいいのではないか」ということや、「本市は、在宅の災害時要援護者の名簿等の整備を行い、災害時における地区ごとの適切な活用を図る」と記述されていることについて、「個人情報の扱い方は慎重にする必要がある」という意見を述べました。今後議論の場はなく、3月末までに仕上げるということです。
 2点目の議題の「平成十八年中における災害情報について」では、大雨による被害状況と経過報告、および震度1以上の地震についての報告がされました。これらの報告は今までされていませんでしたが、私が蕨市防災会議条例に基づいて報告すべきだと主張したことに応えたものです。会議のあり方として、少しは前進しました。