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連続値上げ計画、蕨駅西口再開発 争点があきらかに
蕨市長選公開討論会

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 2007年蕨市長選挙公開討論会が、5月19日蕨市民会館ホールで開催されました。これは、戸田蕨青年会議所が中心となる実行委員会によって主催されたものです。午後6時半の会場時間には入場待ちの長い列ができ、市長選挙に対する市民の関心の高さがうかがえます。
 討論は、よりたか英雄、庄野拓也の2人の立候補予定者のうち、あらかじめ決められたテーマについて最初に1人が考えを述べ、もう1人が反論、それに対してさらに再反論する形式で順番に行なわれました。
 よりたか氏は、「行政サービスと財政とのバランス」についての考えを述べる中で、「6月からのさらなる住民税増税など国の大増税が市民を苦しめているとき、現市政が計画している国民健康保険税や下水道料金の値上げはこれに追い討ちをかけるものであり値上げすべきではない。大型開発のムダをなくすことで、値上げをしなくてすむ」ことをしめしましたが、庄野氏は「応分の負担が必要」と、田中市長のつくった「行政経営戦略プラン」の値上げ計画を踏襲する考えを示しました。また、庄野氏自ら賛成した都市計画税の税率引き上げについて「もともとの0・3%に戻しただけ」と、市民の負担が1・5倍になったのに「あれは値上げではない」と言いました。
 行財政改革について、よりたか氏が「議会改革という点で、視察先で不祥事を起こした議員の出処進退決議案に庄野氏が反対したのはなぜか」とたずねたのに対し、庄野氏は「ここでは長くなるので、あとで直接聞いてほしい」と答ませんでした。
 よりたか氏が蕨駅西口再開発のハコもの開発のムダをなくすと述べたのに対し、庄野氏は再開発を推進する立場を示し、子育て、介護、防犯対策など同じように施策を掲げていますが、その財源をどうするのかという点で、駅前再開発に巨費を投じることをやめ市民の暮らしに振り向けるよりたか氏と、再開発はあくまで推進し、税・公共料金の値上げで増収をはかろうとする庄野氏の違いが、討論を通じてはっきりしました。