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〜核兵器のない平和で公正な世界の扉開け〜
原水爆禁止2007年世界大会・長崎

     
原水爆禁止2007年世界大会・長崎が8月7日から9日まで長崎市で開かれ、「核兵器のない世界を一日でも早く」と海外代表や全国から7千人が参加しました。埼玉県から242名、そのうち蕨からは6名の代表団で参加しました。
1日目の開会総会はきたがわてつさんの歌で始まり、韓国代表団や全国の参加者で壇上はあふれました。手拍子にあわせてハングルを併記した「核がない東アジア」の白い旗が振られ、坂内三夫全労連議長が開会あいさつしました。田上富久長崎市長が、就任後初の世界大会で特別報告、参加者は大きな拍手で応えました。主催者報告した大会議長団の安斎育郎氏(立命館大学国際平和ミュージアム館長)は、この一年間で米ブッシュ政権によるイラク戦争が世界から見放され、安倍内閣が参院選で惨敗するなど世界情勢が大きく変化したとのべ、国際会議宣言の内容を紹介しました。日本被団協の田中熙美事務局長が来賓あいさつ。勝利判決を勝ち取ったばかりの原爆症認定集団訴訟熊本原告団の中山貴光事務局長が「勝ちました」と述べると会場はひときわ大きな拍手に包まれました。マレーシア、エジプトの政府代表が次々と発言。韓国・民族和合運動連合の朱宗桓代表が「核兵器の廃絶は世界のすべての人がごぞって立ちあがらなければならない正義のたたかいです」と述べると参加者からそうだの声がかかりました。
2日目は、佐世保基地調査や原爆遺構めぐりなどの「動く分科会」、高校生参加企画などを含め多彩なテーマで15の分科会を開きました。
3日目の開会総会では原爆投下の11時2分、参加者全員が黙とうしました。日本原水協の高草木博事務局長は、2010年のNPT再検討会議に向けて核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を求める世界的な行動をと提起。「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名をはじめ核兵器廃絶の世論を広げ、非核日本宣言と憲法9条を輝かせ、被爆者支援の草の根のネットワークをつくり、「核兵器のない平和な世界」の扉を開こうと訴えました。決議「長崎からのよびかけ」と、国連と各国政府に核兵器全面禁止条約の開始を訴える「長崎からの手紙」を満場一致で採択しました。参加者の半数以上を占める青年たちが横断幕やタペストリーを手に登壇し「いろんな形で被爆者の思いを広げていく」と表明すると参加者が「よーし」と応えました。全国で集めた50万以上の折鶴がゆれました。
原爆投下から62年目を迎えた長崎の地で「原爆の悲劇は長崎を最後に」の誓いを新たにし、世界大会は幕を閉じました。