蕨市立病院の当面の改革案が示される
蕨市立病院の当面の改革案が示される
8月10日、市立病院の佐藤病院長から日本共産党蕨市議団に対して、市立病院の現状と改革案についての説明がありました。
病院の平成18年度決算は約1億7700万円の赤字になったこと、その要因は@患者数の減少(入院、外来共に減少)、A診療報酬の改定による影響、B事業費用の増大(種々の機器を導入したことによる減価償却費の増加、及び退職者が多くいたため退職金の増加)によるもので、当面の対応としては、常勤医師の確保を行い、病院への信頼を得て患者数の増大を図りたい、という説明でした。
赤字分は、今までの積立金が約6億800万円あるので、それで補てんするということです。
病院への信頼を得るには、常勤医師の確保が必要であり、そのためには報酬の引き上げが不可欠であるので、9月市議会に医師の手当を改正する条例を提出するということでした。
当面の改革案の内容
当面する課題への対応として次の改革を行っていくということです。
@産婦人科は毎週土曜日の午後も診療を行う(平日の午後は、妊婦検診・超音波外来の特別診療を開設しているので土曜日だけ)
A市立病院の宣伝を強化する
B全職員の経営意識を向上させる
C診療体制を充実する(内科は現在の3診制を4診制にし、待ち時間の短縮等を図る。産婦人科は現在の2診制を3診制にする。耳鼻咽喉科は現在常勤医師がいなくて入院患者の受け入れができないので、常勤医師1名を確保する)
D内科の診療時間を午後まで拡大する(試行的に週1〜2回実施してみる)。
E小児医療・小児救急を充実する(現在常勤医師がいないので、常勤医師2名を確保する)。
@からBまでは平成19年度中に実施し、CからEは平成20年度から実施する予定だということです。