署名活動を強化して、国会要請をすすめよう - 社会保障をよくする会 連続学習会開く
社会保障をよくする蕨の会(石川保会長)は2日、東公民館において、後期高齢者医療制度の学習会を開き、27人が参加しました。講師は埼玉協同病院職員の川嶋さん。
制度導入の背景には、医療費「適正化」という名の、医療費削減計画があります。5年以内に介護型の療養病床をすべてなくす計画で、埼玉県でも上田知事がこれを了承しているそうです。
川嶋氏は、この制度の基本的仕組みについて述べたあと、今年に入ってからの情勢について言及。高齢者がいくつもの診療科にかかるのを抑制する、主治医制については、批判が大変強く、4月からは実施されないのではないか。一方、医療費の上限を指定する包括制(定額制)は近々発表されそうとの報告です。現役サラリーマンにとっても保険料が高くなります。従来の保険料の減額分を超えて、高齢者医療支援金という名目で、4月の給与から天引きします。また、国会情勢として、制度の中止・撤回についての法案が出る可能性もあると述べました。
約1時間の講演後、参加者から多数の質問・意見交換がされました。1日発行の「広報蕨」に、この制度がいいものであるかのような記載がされている、との意見が出され、出席していた日本共産党の志村議員は、「広報蕨の誤解を与える表現について市に抗議したい」と発言。さらに、参加者から「わらび共済では1500くらい署名を集めた。中止への見通しは明るそうで自信を深めた」「医療抑制という点では高齢者だけでなく若い人にとっても大問題」などの感想が出されました。
主催者を代表して石川会長が行動提起。13日の広域連合議会の傍聴、18日の「ストップ!後期高齢者医療制度2・18県民集会」、27日の国会行動埼玉デー(県出身議員への要請)などの参加を呼びかけました。学習会はさらに9日(北町)・10日(南町)と行なわれました。
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