院内介助ができないためヘルパーさんは病院を2往復も - 社会保障の会が市と懇談
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あいさつする石川会長
(立っている人) |
社会保障をよくする蕨の会は10月22日、市役所にて、蕨市へ来年度予算要望を行ないました。テーマ別の主な質疑応答は次のとおりです。(主な回答者…奥田介護保険室長、佐藤保険年金課長、小川福祉総務課長、大澤児童福祉課課長補佐)
◆介護保険制度
【質】軽度者へ必要な福祉用具の貸与をしてほしい。
【答】歩行や起き上がりが困難だと、主治医の意見もふまえ、担当者会議で判断できれば貸与している。
【質】今の制度では軽度者の院内介助ができないため、ヘルパーが大変苦労している。要介護者が乗ったタクシーをヘルパーがバイクで追いかけ、診察が終わればまた病院に向かい、都合2往復する。
【答】たしかに矛盾だ。来年度、介護報酬を(国が)上げることを期待する。
◆医療と国民健康保険
【質】10月、市立病院で健診の予約がとれない。
【答】事態を把握して、健診期間を延ばすことも考えないといけないだろう。
【質】健診率の目標は?
【答】今年の目標は45%(昨年までが約40%)だが、達成は微妙だ。未達成時のペナルティ(国保からの後期支援金の増額)はやめるよう意見を上げたい。
【質】後期医療の天引き中止の申請数は。
【答】10月天引き分までで79件あった。
【質】保養所補助が今年から75歳以上は受けられず寂しい。
【答】そう言われると担当者はつらい。補助の来年度の予算化は市長判断待ちだ。
◆障害者福祉
【質】先日ある家庭を訪問した。親が60歳代で障害者が40歳代。親亡き後どうすればいいか心配だ。
【答】心配は承知している。県レベルでも考えたい。
◆最低生活保障
【質】買い物にもいけない生活困難者が増えている。ケースワーカーを増やし訪問を増やしてほしい。
【答】被保護世帯750世帯を8人のケースワーカーで担当し、一人あたり93世帯だ。県は家庭訪問を増やせと指導するが、なかなか困難だ。ワーカーを一人増やしたい。
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