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日本共産党蕨市議団が2009年度予算編成に対する要望書を頼高市長に手渡す

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日本共産党蕨市議団は11月14日、頼高英雄市長に来年度蕨市予算編成に対する要望書を手渡し懇談しました。
これまで日本共産党蕨市議団は、日頃から把握している市民要求や、10月中には市内の障がい団体や労働組合、各種団体のみなさんと懇談し、多くの市民の声が反映された要求書となっています。要望項目は301項目に及びますが、はじめに志村茂団長から「昨年から多くの市民要求を実現していただいた。市長への期待は大きくなっている。市政の厳しさは承知しているが、ぜひ市民要求実現に努めてもらいたい」と述べ、主に20項目の重点要望について説明しました。
頼高英雄市長は「歳入見込みはなかなか厳しいものがあるが、前向きにとりくんでいきたい」と述べました。
市側は、岩瀬副市長、高島総務部長、高森市民生活部長、増山教育部長が同席しました。

20項の重点要望を紹介します。
 
一、蕨駅西口再開発事業を見直す。
(1) 第1工区の実施にあたっては、市負担の削減、情報公開の徹底、将来にわたってプロムナードを自由に通行できる措置をとる。近隣の環境への影響を最小限にする。
(2) 第2・第3工区については、再開発の手法に固執せず、単独利用も含めて再検討する。

 二、多大な財政負担を要する中央第一土地区画整理事業は抜本的に見直す。

 三、誰もが安心して介護が受けられるよう制度の改善をはかる。
(1)介護保険料を引き下げる。保険料の減免制度を拡充する。
(2)低所得者に対する介護保険利用料助成制度の充実をはかる(保険料区分の第1段階から第4段階まで、全ての在宅サービスを対象にする)。
 (3)低所得者に対して介護施設の食費・居住費への助成を行う。 
 (4)特別養護老人ホームを増設し、待機者の解消をはかる。
(5)在宅介護手当を創設する。

 四、障害者福祉を充実させる。
(1) 障害者自立支援法のもとで負担増となっている障害者に対して、利用料助成制度等の負担軽減策を充実する。
(2) 市内にショートステイ、グループホーム等を設置する。

 五、安心して子育てができるよう子育て支援を強める。
(1)こども医療費助成制度の対象年齢を通院においても中学校卒業まで拡大する。
(2)保育園の待機児童が生じないよう、施設を増設し、低年齢児の受け入れを増やす。正規保育士の増員を行う。土曜日も平日と同じ時間で保育を行う。病後児保育を実施する。
(3) 学童保育室の基礎単位を40人以下にするために学童保育室の増設をはかる。特に、北町学童保育室は早急に増設する。保育時間を延長する。
 (4)妊婦無料健診を14回まで拡大する。

 六、生活保護行政の充実をはかる。
(1)生活保護は国民の権利であることを広く市民に知らせる。
 (2)生活保護のしおり及び申請書を窓口におき、申請しやすくする。申請前の相談で調査は行わない。申請前の相談および調査時に、人権に配慮する。
(3)調査先を明記しない「同意書」の提出は廃止する。
(4)辞退届の強要は行わない。辞退届が提出された場合は収入等の調査を十分に行う。
(5) 通院移送費は従来どおり支給する。
(6)ケースワーカーを増員する。

七、特定健診及び成人健診の自己負担をなくす。受診期間を延長する。検査項目を増やす。

八、後期高齢者医療被保険者に保養施設利用補助を行う。

九、国保税の減免制度を拡充する。

十、市立病院は公設直営を堅持し、市民要求に基づき充実をはかる。

十一、一人ひとりの子どもたちにゆきとどいた教育を行う。
 (1)30人学級の実施を国、県に要望するとともに、市独自に小学校全ての学年で35人以下学級を実施する。
(2)特別支援学級の児童生徒を援助するため支援員の増員をするなど条件整備を進める。
(3) 発達・情緒障害通級指導教室を開設する。言語障害通級指導教室を増やす。
(4)特別支援教育の推進にあたっては、充分な人員配置を行う。
(5)老朽化の目立つ校舎、体育館を総点検し、計画的に改修をすすめる。特に南小学校と塚越小学校の大規模改修は早急に行う。
(6)就学援助の認可基準を緩和する。所得基準を公表する。              
十二、公共施設の耐震度調査を行い、耐震補強及び改修を早期に行う。校舎の耐震化につい
 ては、計画どおり2011年までに完了する。続けて、体育館の耐震化を進める。

十三、水害対策として、北町地域に雨水調整池を設置するなど、市内各地に必要な容量の雨水調整池を設置する。集中豪雨時の初動体制など水害時の体制を強化する。

十四、蕨駅にエレベーターを設置する。

十五、市道の状況を正確に把握し、市道の改修を計画的に行う。

十六、遊具の安全点検と改修、除草、樹木の剪定、トイレの清掃など、公園の維持管理を強化する。

十七、市営住宅を増設する。入居所得条件を厳しくしない。家賃の値上げを行わない。

十八、駅周辺の放置自転車対策を強める。蕨駅東口に市営の自転車駐車場の増設を行う。蕨駅西口の空いている自転車駐車場については、応募条件の緩和や一時利用を行う。

十九、大幅に遅れている錦町土地区画整理事業の積極的推進をはかる。

二十、市役所の業務に必要な職員体制を確保する。非正規職員の処遇改善をはかる。