index
中央第一地区住民説明会行われる

「区画整理」から「新たなまちづくり」へ

 5月30日、中央第一区画整理事業の見直しの方向性についての住民説明会が行われました。
 はじめに、頼高市長が、この間の経緯と「見直し」の方向性について報告しました。その中で、同区画整理事業の計画策定以来、蕨市の財政状況(特に戸田競艇組合からの収入)が年々厳しくなってきていること、これまでの検討で区画整理の手法ではどのような見直しを行っても蕨の負担は大きく、現計画のままでは完了の見込みが立たないこと、建物などの権利制限がかけられた状況を長引かせることは権利者にとって不利益であること、そのため、実施可能な計画として地区計画による整備を進める方向性を決定したことなどが語られました。また、権利者や住民の協力が不可欠との思いも語られました。また、担当の職員から、現道重視の見直しや区域縮小の見直しなどの検討過程も詳しく紹介され、今後は意向調査を行う予定であることも表明されました。
 これに対して、住民からは「本当にうまくいく保証があるのか」「移転費用を当てにしてきた人もいる」「強制力を持ってまちづくりができるのか」などの疑問が出される一方、「そもそも区画整理計画に疑問を持っていた」「区画整理に頼らずに商店街の活性化を」などの支持する発言など、活発に発言されました。発言を受けて市長などからは、従前の計画ではこの地域のまちづくりが進まないこと、今後は各権利者の事情に応じた相談や計画化などきめ細かな対応を取っていくこと、進める上で住民の合意形成が大切であること、しかし、すでに長期間経過しており、再度の検討で長時間はかけられないことなどの見解が示されました。