土地開発公社保有地の見学会おこなう - 北町後援会
北町の日本共産党後援会は11月7日午前、蕨市土地開発公社の保有土地の見学会をおこない12人が参加、梶原秀明市議が中央・北町地域の土地を案内しました。
公社が保有する土地は、合計で約1万1千u。用途は錦町区画整理用が約37%、中央第一区画整理用が約15%、駅前開発用が約21%などとなっています。簿価(購入価格)は合計73億4296万円です。見学会では、見直し作業が進む中央第一区画整理用の土地を中心にまわり、梶原市議が、購入価格と面積、一坪当たりの価格などを説明しました。
単価が最も高いのは中央1丁目3番、旭町公民館入り口脇で、簿価8・34億円、439u、uあたり190万円、坪あたり629万円です。今は商店街の駐車場として利用しています。同様に、中央3丁目13番、ヤマニさん前の駐車場が、12・19億円、790u。同じく13番の公園が2・93億円、383uです。これら3つの土地が中央第一区画整理用として保有されています。
さらには、駅前再開発用として、中央1丁目16番コスモ蕨・沖電気の線路側で、旧国鉄貨物駅跡地を購入したもの。再開発の第一工区の工事現場に隣接し、西川口側に伸びる細長い土地で、簿価17・96億円、2242uです。他に、公共施設用としての市立病院近くと、旧郵便局跡地を見学しました。
土地開発公社は蕨市が百%出資した法人で、理事長は市長がつとめます。金融機関から融資を受けて土地を購入し、蕨市が債務保証しています(2000年度以降は購入していない)。利息だけでも年間約7千万円で、市が負担します。73億円余りの公社保有土地は、いずれは蕨市が公社から買い戻さなければならないもの。毎年2億円ずつ買い戻しても37年かかり、蕨市財政の重要課題の一つとなっています。
参加者から、「使い道のない土地をなぜ市(公社)が買うのか」「前市長の負の遺産は大きいね」「駅前に市役所を移すことはできないの?」「現場を見て塩漬け土地の状況がよくわかった」「昔は何が建っていたのかな」などの質問、感想が出されました。
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