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2010年予算案の概要が示される

エレベーター設置が待たれる蕨駅東口
エレベーター設置が待たれる蕨駅東口
3月議会で審議される蕨市の2010年度予算案の準備が進んでいますが、先日、その概要が議会各会派に示されました。
 社会・経済状況が一層深刻化し、市税収入で約4億円、戸田競艇からの収入で1億2500万円が減収となるなど市財政への影響が予想されています。そうした中でもマニフェストの一層の推進や市民の暮らしを守る施策を実現するための努力が払われています。
 日本共産党市議団への説明(1月25日)から、主要な部分をお伝えします。
 2010年度一般会計の予算規模は、約203億円(前年度比約5億円増)が見込まれます。歳出では、社会保障費や緊急雇用対策、子ども手当など新しい事業での増額、歳入では、子ども手当などに対する国・県支出金の大幅な増額の他に、地方交付税や臨時財政対策債などの増額が特徴です。また、国の09年度2次補正予算で創出される「地域活性化・決め細かな臨時交付金事業」を活用し、市民要求に応える事業を具体化することも示されました。
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 2010年度一般会計予算案に盛り込まれる予定の特徴的な事業(一部)を紹介します。他にも、党議員団の要望した地域要求などが多数盛り込まれました。

安全・安心の推進
・震災時に市庁舎の倒壊を防ぐ軸耐力補強工事の設計。
・省エネや耐久性で評価が高いLEDを使用した防犯灯を設置。補正で35基、新年度予算で40基を計上。
・09年度に引き続き、自転車盗難などの防犯対策(巡回警備員)と、放置自転車対策を実施。

子育て支援・教育の充実
・子ども手当予算として約10憶8千万円を計上(児童手当は約3億4千万円減額)。
・子ども医療費給付制度で、通院も中学卒業まで無料化を拡大。実施は10月。
・定員を大幅に超えている南町留守家庭児童指導室の増設(場所は南公民館)。
・一中A棟、二中教室棟・東中特別教室棟の耐震化工事の実施。
・蕨市独自に小学校3・4年生で35人程度学級を実施。10年度の対象は西小4年生、中東小3年生、塚越小4年生です。
・発達障害・情緒障害通級指導教室を中央小に整備。

高齢者・障がい者支援
・要介護4以上で施設サービスを利用していない高齢者に、月額5千円を支給する在宅要介護高齢者手当(所得制限あり)を創設。
・障がい者の日中一時支援事業の延長として夜間保護事業(ショートステイ)を蕨市単独で開始。事前の予約が必要。
・自立支援法に定める障害福祉サービス事業で日中活動の場を提供する事業所への家賃補助の実施。

市内業者の経営支援・市内業者の施工で個人住宅の改修・増築を行えば、工事費の5%を補助(リフォーム助成、限度10万円)。
・市の融資制度の新規利用者に対し、10年度分の利子と信用保証協会保証料を全額補助。

まちづくり・その他の施策
・蕨駅東口へのエレベーター設置。
・北町一丁目の雨水調整池設置に向けて設計を行う。
・錦町区画整理特別会計繰出金を4580万円増額。
・中央第一区画整理事業見直しの資料作成。