紙芝居9条の会が平和紙芝居と天木直人氏の講演を開催
紙芝居9条の会が
平和紙芝居と天木直人氏の講演を主催
紙芝居9条の会は2月6日、平和紙芝居と講演を行い、約百名が参加しました。
実行委員に「紙芝居の会ケセランパサラン」と「ふうちゃんの紙芝居」のグループの人たちがなり、3本の紙芝居を演じました。いずれの作品も、力を合わせることの大切さや、人間と人間の友情、友情を切り裂く戦争の無情さ、ヒロシマ・ナガサキを二度と繰り返してはいけないこと等が優しく語られており、参加者は引き込まれて聞いていました。
講演は天木直人氏で、わらび9条の会が2006年1月に開催した「発足のつどい」のときに講演をした方です。そのときはアメリカのイラク戦争を小泉政権が支持したことを批判し、駐レバノン特命全権大使を半ば首にされた後で、「さらば外務省」の本が出版されていました。今回は、仮称「さらば日米同盟」を書き始めたと話し、その内容を紹介しながら講演しました。
天木氏は「自分が外務省を去った後たくさんの講演依頼が来て、にわか平和主義者になったが、本当に自分が平和主義者か自問自答した。いかに日本を知らなかったかが分かり、護憲にたどり着いた。日本が唯一世界に誇れるものは憲法9条だ。昨年の政権交代は良かったが、安全保障の問題では残念。戦争をするより平和を唱えることのほうが正しい。外交官だった私がたどり着いたことを伝えていく。世論が正しいことを知らされていれば、世論はおよそ正しいところに行き着く。民主党も最初は情報公開を言っていたが、どんどん後退してきた。本当のことを国民に知らせると自分達のやりたいことがやれなくなるから。なぜここまで対米従属なのか、外務省でも議論しない。当たり前になっている」と話し、東京裁判のこと、国体護持を狙った昭和天皇とマッカーサーとが11回会談したこと、普天間基地問題などに触れ、「日本が普通の(戦争をする)国にならないようにしたい。今は異常(憲法9条を持っていること)でも、世界はいずれその方向にいく」と話しました。
質疑応答では、沖縄で宜野湾市の伊波市長の話を聞いたという人、天木さんのブログを見て川崎から来たという人など5人から質問があり、天木氏は丁寧に答えました。司会者から促されて発言した戦争体験者は、「学徒出身のパイロットが『戦争は終わる。考える人間になれ』と言った。戦争の悲惨さを伝えていくことが私たちの責任。知ることが大切。知らなかったことも罪。今も公民館で市民の皆さんと勉強している」と話しました。
最後に紙芝居9条の会の田中和子代表が閉会の挨拶を行い、「紙芝居は戦争に加担した負の遺産がある。自由にものが言える時代にもう一歩踏み出して、平和の行動をしたい(しましょう)」と結びました。
会の冒頭、来賓として頼高英雄市長、福田秀雄県議が挨拶し、志村茂市議が紹介されました。秋山教育長も途中から参加し、紹介されました。
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