「エレベーターができて本当によかった」 喜びの声多数
〜 蕨駅東口エレベーター設置から一カ月
3月18日に蕨駅東口エレベーターの供用が開始されてから一カ月余りが経過しました。当初予定されていた完成式典は東日本大震災の影響で中止となりましたが、塚越在住の方は「西口に設置されたのを見てうらやましく思っていた。少し遅くなったがうれしい」、また、中央から東口まで通っているという方は「これで下りの階段を使わずに通えるので楽になった。尽力してくれた市長に感謝している」と話してくれるなど、連日多くの方に利用され喜ばれています。
市民の運動と日本共産党市議団の論戦がエレベーター実現の力に
以前の蕨駅には上り用のエスカレーターがあるだけでした。車いす利用の方、ベビーカーを使い子ども連れで駅を利用される方、下りの階段がひざの負担になってつらいという方など、多くの方から「蕨駅にもエレベーターを」との要望が出されていました。また、西川口駅など近隣各駅でのバリアフリー化がすすみ、「なぜ蕨駅だけないのか」という疑問も率直に出されるようになりました。
日本共産党市議団は、こうした声を議会で紹介し、蕨駅へのエレベーター設置を要望。交通バリアフリー法等により、改札内での設置はJRが、改札外については最寄り自治体が設置主体となっている状況を示し、蕨市が設置主体となり東西両口へ設置すべきと求めました。これに対して前市長は「改札外もJRが設置すべき」との態度に固執。他の会派も前市長と同じ姿勢でした。
一方、市内では市民や駅利用者らが「蕨駅にエレベーター設置を求める市民の会」が結成。2万を超える署名が寄せられるなど「蕨駅にもエレベーターを」の世論は急速に広がりました。
その後、蕨駅へのエレベーター設置を公約した悌燻s長が誕生。07年9月議会にエレベーターの設計予算を補正予算として提案し、09年3月までには西口に、10年3月には東口に完成する計画を示しました。これに対して、新生会、公明党、民主党など、日本共産党以外の会派は「JRが設置すべき」「下りエスカレーターの方が優先」などの理由をあげ反対。関連部分を削除してしまいました。
しかし、市民からは反対派への批判とともに、一層大きくエレベーター設置を求める世論が広がりました。そうした中で迎えた翌年の3月議会では、同様に提案されたエレベーター関連予算に全員が賛成。翌年以降も設置工事関連予算に反対する議員はなく、10年3月に西口、11年3月に東口に完成し、JRが設置した改札内と合わせて、蕨駅のバリアフリー化は大きく前進しました。
悌燻s長に対しては、設置を実現したことに加え、JRとの協議で、西口への設置費用の3分の1をJRが負担するとしたことなど、様々な努力がはらわれたことについても、高い評価が寄せられています。
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