来年度も国保税率の見直しはしない - 震災後の経済情勢等をふまえ頼高市長表明 - 国保運営協議会
8月18日に蕨市国民健康保険運営協議会が行われました。議会選出の梶原秀明市議がひきつづき委員を委嘱され、協議会に出席しました。
冒頭に頼高英雄市長があいさつ。市長は最近の市政運営について述べたあと、議題である国民健康保険特別会計決算について報告。その中で、「東日本大震災以来の経済情勢などを見て、来年度の国民健康保険税の税率見直しは見合わせたいと考えている」と説明しました。運営協議会は昨年10月に、国保税率を含め、国保会計の歳入・歳出の見直しについて答申しています。市長はこの答申を生かすべく運営にあたっていると述べ、必要な改革を進めつつ、税率の見直しは来年度はせずとも国保の持続可能性を保つことができるとしたものです。
市長退席後、運営協議会は、2010年度(平成22年度)国民健康保険特別会計決算を審議し、全委員の賛成で決算を認定しました。審議の中で梶原秀明市議は、歳入の繰入金が予算より2億5千万円減額した理由と、収納率がひきつづき改善していることに関し、収納対策について質問しました。繰入金については、収納率の改善、医療費が予想より少なかったこと、歳入の国・県支出金が増えたことが主な理由だとの説明。収納率改善については、職員一同前年を上回ろうと常に努力していること、生活困窮者と悪質滞納者を分けて対応していることなどの説明がありました。10年度決算での現年課税分の収納率は、蕨市が83・5%(対前年比0・1ポイント改善)、川口市が79・7%、戸田市が83・2%、草加市が83・0%です。滞納繰越分の収納率も前年度11・7%から当年度14・1%へ改善しました。
事務局は、昨年10月の答申に対しての「取り組みの方向性」について説明し、運営協議会はこの説明を了承しました。
|