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市内5会場で市長タウンミーティング行われる

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 4月13日〜20日、市内5つの公民館を会場に市長タウンミーティングが行われ、合わせて385人の市民がが参加。各会場では、最初に??市長から約50分にわたって市政報告を行い、その後、参加者から質問や要望を出してもらう形で率直な対話がもたれました。
 頼?市長は、始めに蕨市の財政状況について説明。一般会計の規模が213億6千万円であること、市の借金が市長就任前(平成18年度末)は363億円あったこと、それを減らす努力をして現在は328億円(24年度末)になったが、まだそれだけ残っていること、戸田ボートからの配分金が多いときは1年間で26億円きていたが、それがどんどん減り続け、今年度の予算は2億5千万円になったことが財政を厳しくしていると話し、削るところは削って、必要なところに予算を付けていると説明しました。続いて、市長マニフェストに沿って6つの柱で話をしました。以下、概要を錦町公民館での話から紹介します。
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 1つ目の柱は『防災、防犯、環境、まちづくりなど、安全安心、環境に優しい蕨へ』であり、その中心は防災対策。市長1期目は校舎の耐震化をすべて終わらせた。2期目は、学校体育館の耐震化を2か年で終わらせるように進め、今年度5校を実施して100%終了する。耐震化に合わせて床やトイレなどの大規模改修も実施している。校舎の耐震化も合わせた総事業費は約23億円になる。
 学校施設に続いて保育園と公民館の耐震化を進める。保育園5園のうち2園は新耐震基準で建設されているので、対象となる3園について昨年度耐震診断を行なったが、「さつき」と「みどり」は簡単な工事で済むので、今年度耐震補強工事を実施する。「さくら」は今年度設計を行い、来年度に工事を行なう。公民館は東・西・南の3館の耐震診断を行い、26年度設計、27年度工事の予定。
 水道管の基幹管路の耐震化は、全国平均は23年度末で約33%だが、蕨市は24年度末で約86%まできた。25年度末で約90%までいく。
 災害時は地域の助け合いが大事になる。昨年度は自主防災会に、通常の5万円の補助金の他に備品購入用に20万円の交付金を出した。今年度は防災リーダー研修を、100名規模で2回の講座を計画している。1回目は6月中に、5時間ぐらい行なう予定。
 環境面では、ごみの分別に協力してもらっているが、古紙は年間1700万円の収入になっている。アルミ缶やペットボトルなどは3200万円になっている。蕨戸田衛生センターでは燃やす熱を使って発電し、9割をまかなっている。電気を使わない時間帯の発電は今まで無駄にしていたが、電気を買ってくれる業者が見つかり、今年の3月から売ることにした。年間1千万円ぐらいになる。その業者から、市庁舎と小学校7校の電気は買うことにした。東電より安い。このように工夫して節約している。
 老朽空き家等の安全管理のための条例を作った。今までは、あぶなくても個人の家には手が出せなかった。4月に施行したがすでに数件、家主が指導に応えてくれて老朽空き家を解消した。
 錦町の区画整理、たいへん年数がたっている。予算を確保しなければ進められない。一般会計からの繰出し金を毎年増やしている。平成19年度の予算は7億6319万円だったが、25年度は8億9589万円計上した。これでも家屋移転は32戸。これに国の経済対策を活用して、24年度の補正で8戸、合わせて40戸の移転を実施する。それと、大日本印刷の前の道路、錦町松原線の本舗装も行う。
 2つ目の柱『地域活性化、元気な商店街、文化スポーツなど、にぎわいと活力ある蕨へ』では、わらびりんごを使ってのまちおこしに取り組みたい。わらびりんごを市内に増やし、商品開発を行いたい。今後の道路整備で、錦町に仮称「わらびりんご通り」を作りたい。蕨のPRに使っていきたい。
 3つ目の柱『子育て支援、教育の充実など、子どもたちの笑顔あふれる蕨へ』では、わらび学校土曜塾を東小・西小・南小の3校で実施する。西小は西之原前校長が塾長をしてくれる。30人を募集して、月2回隔週土曜日の午前中に行う。
 市独自に35人学級を実施している。行き届いた教育のために、1クラスの人数を少なくしている。西小では4年生と5年生。
 認可保育園が足りない。蕨市はずっと5園で来たが、2年前、駅前に1園開設し、今年4月にもう1園、錦町に定員105人の民間認可保育園が開園した。認可保育園は、公立でも民間でも保育料や面積基準、保育士の配置基準はまったく同じ。そうでないと認可保育園にならない。これで待機児童がゼロになるとは思っていない。もっと保育園が必要になると思っている。
 4つ目の柱『介護、健康づくり、障害者福祉など、誰もが安心して暮らせる蕨へ』では、私の公約の一番大きな課題である3か所目の特別養護老人ホームの整備は、順調に進んでいる。県の認可もおりた。今年度から工事が始まる予定。オープンは27年4月。特養ベッド90床、ショートステイ10床の整備に向けて作業を進めている。
 5つ目の柱『市民との協働を本格的に進め、心が通い合い、みんなでつくる蕨へ』では、去年からごみゼロの日に、くらしの商品券を配っている。参加者に50らく。それをきっかけにコミュニティの輪が広がれば良いと思っている。あれは、商品券が使える店なら、単独で50円として使える。
 6つ目の柱『引き続き、市財政の健全化を進め、持続可能な都市・蕨へ』では、最初に市の借金総額の話をしたが、24年度末で328億円という借金を25年度もさらに減らす運営をする。
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 こうした内容の報告がされた後、参加者から質問や要望が出され、市長が丁寧に答えました。