自治体キャラバン行われる〜社会保障をよくする蕨の会
埼玉県社会保障推進協議会と社会保障をよくする蕨の会は、毎年合同で市当局と懇談する「自治体キャラバン」を7月2日に行い、37人が参加しました。
最初に要請団を代表して埼教組の北村書記長が挨拶し、続いて市を代表して天野理事が挨拶を行いました。その後、蕨の会副会長の坂田氏が進行役を務めました。
今年の懇談内容は、?国保?市立病院?介護?障害者福祉?保育?子どもの医療費助成?生活保護の7項目で、事前に送付した要請文について最初に市担当者から回答をしてもらい、懇談をしました。
国保については、「蕨市は資格証(滞納者に正規の保険証ではなく、窓口で10割の自己負担を行い、後で7割を戻してもらう仕組みの保険証)の発行はしていない」「国保税は市県民税に比べて低所得者には負担が大きいと思うが、制度なので払ってもらいたい」などの回答があり、参加者から、減免制度の周知と活用を求める発言がありました。
市立病院を直営のまま今後も運営してもらいたいという要請については、「安定した運営を目指している。公立・公営で続ける考えでいる」との回答があり、参加者から「子どもの出産のとき、他の病院で断られて、蕨市立病院に受け入れてもらった。感謝している」との発言がありました。
介護については、「90床の特養ホームを社会福祉法人ぱるが建設する」「介護サービスの時間区分の変更では一律に減らすようなことはやっていない。人によって対応している」との回答があり、参加者から「特養に入ると家具が持ち込めないと聞いたが」との質問には、「ぱるは建設説明会で家具も持ち込めると言っていた」との話がされました。
障害者福祉については、「知的障害者用グループホームの建設に取り組んでいる。5月に事業者が決定した」と回答があり、参加者から「重度の障害者が入れる入所施設がほしい」という要望が出されましたが、「国は(原則として)新設を認めない」「市内の待機者数を考えると蕨市だけでは無理」との回答でした。
保育については、「昨年度と今年度、新たに認可保育園が開設したが、待機児童が33人いるので、引き続き努力していく」との回答があり、参加者から「兄弟が別の保育園になった人がいた。一緒にできないか」「若い保育士が増えている。非正規保育士の給料が15万6千円と募集記事に書いてあったが、これで生活できるのかと不安になる。非正規が増えているのか」との質問には、「兄弟を一緒にするために他の人を別の保育園に移すことはできない。空きが出れば移ることは可能」「非正規が増えていることはない。現場の担当としては正規を増やしてほし子ども医療費助成を18歳まで拡大してほしいとの要請には、「お金がかかるので引き続き検討したい」との回答でした。
生活保護について申請抑制が起きないようにしてほしいとの要請には、「扶養義務者がいても、実際に扶養しているかで判断する。月1〜2回研修しており、県の研修にも参加している」との回答があり、参加者から「三郷裁判の結果から研修しているか」との質問には、「蕨では三郷のようなことはやっていない」「県の研修の中で、申請権の侵害はやってはいけないと話があった」との回答でした。い」との回答でした。
|