外国人差別のデモで騒然 - ヘイトスピーチ許さない社会を!
19日の午後、外国人犯罪撲滅協議会なる団体の「中国人ほか外国人の入国全面禁止」を掲げるデモが行われました。主催者のホームページなどでは「ヘイトスピーチ・フリータイム 言いたい放題 書きたい放題」「例外的にナチ党旗・ハーケンクロイツは認めます」「帰化制度も国際結婚も認めない」などの記述も見られ、市民からもトラブルや外国人差別につながる等の心配が寄せられていました。党市議団では蕨市などに、デモ関係者と市民などとのトラブルといった不測の事態が生じないよう、また、子どもたちに否定的な影響が広がらないよう対策を求めてきました。
この日、西川口駅東口の児童公園を出発したデモ隊は、警官隊に取り囲まれながら蕨駅西口方面へデモ行進。多数の日章旗などを掲げ、外国人の排斥などを訴えていました。周りではヘイトデモに反対する団体や個人が「民族差別反対」「差別主義者は帰れ」などとコールし宣伝物を配布。警備には多数の機動隊員らが動員され、コース周辺は騒然とした雰囲気となりました。
「騒ぎが気になって」という男性はデモの内容を知ると「ヘイトスピーチはやめてほしい。子どもには見せたくないですね」などと語っていました。
外国人を口汚い言葉で攻撃するヘイトスピーチは社会問題となっていて、「人種差別」と認定する判決も出ています。日本共産党は「特定の人種や民族、国民にたいする常軌を逸した攻撃は、たとえ憲法上、『集会・結社の自由』や『表現の自由』の保障があるといっても『絶対に許されない』ことです」と赤旗紙上でも表明。「民族差別を助長するヘイトスピーチを許さない社会の建設を」と呼びかけています。
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