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市長を囲む市政懇談会開催

 2月14日、フレッシュみんなの会主催の「頼高市長を囲む市政懇談会」が開催されました。この日は全国的にも記録的な大雪という最悪の天候。それでも60人を超す市民が参加し、熱心に耳を傾けました。
 佐藤・地区労議長、作家の中島道子氏の挨拶に続いて市政報告に立った頼高市長は、蕨市のPR大使第一号に就任した蕨市出身のフリーアナウンサーの町亞聖さん、前日から開催されている地域活性化を目的とした企画「蕨まちバル」など最近の話題からスタート。続けて、平成26年度からの10年間の長期計画「『コンパクトシティ蕨』将来ビジョン」を策定し、「安心とにぎわい みんなにあたたかい 日本一のコンパクトシティ蕨 」を将来都市像に掲げたことを紹介。また、今後発表する予算については、長期計画のスタートの年にふさわしく、2期目のマニフェスト推進をはかり、財政の健全化にしっかり取り組む内容になると述べ、基本方向を示す柱に沿って、あったか市政の成果と来年度に向けた施策・展望を語りました。
 安全で安心できるまちをつくる 市長就任当時に県内70自治体中69位だった学校施設の耐震化が今年度末で100%完了することを紹介。来年度には、さくら保育園の耐震化工事、東公民館・南公民の耐震設計(翌年度に耐震工事)と北町公民館(市民体育館等含む)の耐震診断(翌年度に耐震設計)を計画していること、市などの公的な努力とともに、自助・共助の支援も強めること、木造住宅に続き集合住宅の耐震診断補助制度を始めること、新しいタイプの災害にも対応した地域防災計画の見直しを行うことなどを報告しました。
 にぎわいあふれる元気なまちをつくる 商店街街路灯の電気代補助を増やしLED化を進めてきたことに触れ、来年度は全てLED化の場合は電気代の補助を2分の1から3分の2に引き上げる考えを示しました。また、住宅リフォーム助成が地域経済に大きく貢献していることを紹介。東口コミュニティショッピング道路の整備、音楽によるまちづくり、公共スポーツ施設のインターネット予約のマニフェスト項目についても実施の方向を示しました。
 みんなにあたたかくだれもが住みやすいまちをつくる 認可保育園の整備を進め、すでに発表している特養ホーム、障がい者のグループホームと同じく2015年4月の開設となることを紹介。また、消費税増税など厳しいくらしの現状について触れ、国保税は引き続き税率を据え置くこと、就学援助については改悪された生活保護基準ではなく従前の収入基準で判断し、加えて家賃の取り扱いを改善すると表明しました。また、環境問題では、古紙等の分別・資源化が財政的にも役立っていること、来年度から小型家電リサイクルに取り組むこと、衛生センターのゴミ焼却による発電で余剰電力の売り払いが効果をあげていること等について語りました。
 最後に、こうした取り組みを進めながら財政の健全化の努力を引き続き強めると強調。現在、基準財政規模の比率で県内ワースト2の土地開発公社の塩漬け土地を、現在の残高59億円から9年間で46億円分を減らし13億円とする新たな健全化計画に取り組む考えを示しました。
 会場の参加者からは、市立病院の経営や体育館等の施設利用に関する質問、最近増えている大きな火事を心配する発言、市議会を傍聴して感じた改善点等、活発に質問や要望が交わされました。