原水爆禁止国民平和大行進に90名の参加
1958年に始まり、今年で56回目を迎える2014年原水爆禁止国民平和大行進が、7月19日(土)に蕨で取り組まれました。今年は5月6日に東京・夢の島と北海道・礼文島をスタートして、8月の原水爆禁止世界大会(広島・長崎)にむけて全国で、そして埼玉県では全市町村を繋いで行われました。19日は蕨市、20日は戸田市を歩いて、22日には東京に引き継がれました。
この日は、あいにくの天気の中でしたが、家族で、夫婦で、仲間どうしで、平和を願う幅広い年代から約90名が集まりました。日本共産党蕨市議団は全員が最後まで行進に参加しました。
蕨市役所では開会挨拶で杉本憲・蕨原水協会長が「参加の皆さんの一歩一歩が世界の世論、蕨での平和の大きなうねりを作ることになる」と述べました。頼高英雄蕨市長からも激励のメッセージが寄せられました。原水爆禁止世界大会・広島に参加する各団体から4名の代表の紹介があり、それぞれから「がんばって行ってまいります」との力強い決意表明がありました。
蕨市役所から中央を通って蕨駅西口までの2?のコースを「核兵器のない世界をつくろう」「憲法9条を守れ」「原発再稼働反対」などのシュプレヒコールをあげながら、色とりどりの団体旗や願いをこめたプラカードを掲げながら行進しました。窓を開けて「ごくろうさま」「頑張って」との声援が多く寄せられました。
この行進に先立ち、実行委員会では18日(金)に蕨市に対して協力要請の申し入れを行いました。
実行委員会からは、4名が参加し、頼高市長、小柴庶務課長、安治庶務係長が対応。7項目の要請内容について、市長が毎年参加している慰霊鐘つき祭には残念ながら参加できないこと、新しい原爆写真パネルは北町公民館で展示を行うこと、被爆者の語り部は8月13日に児童センターにおいて服部道子さんを語り部に行うことなど詳しく前向きな答弁。最後に頼高市長から「NPT再検討会議にむけて世論を広げていくべきときである」「核兵器廃絶、平和の思いを市民に伝えていくことは大切なことである」「語り部は小中学校へも広げるよう教育委員会に働きかける」「平和都市宣言の意義にそって、しっかり取り組んでいきたい」などの話しがされました。国民平和大行進の募金と、ペナント署名にも協力し、実行委員会に手渡されました(写真)。