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市民954人が参加 蕨市総合防災演習行われる

建物屋上から人を救出する高所救出訓練
建物屋上から人を救出する高所救出訓練
23日、第二中学校を会場に、蕨市総合防災演習が行われました。

この日の演習は「午前7時30分頃、都心を震源とする東京湾北部地震が発生。蕨市でも震度6強を観測し市内各地で被害が発生している」との想定で行われたもの。会場となった錦町地域をはじめとする市内の自主防災会の皆さんなど954人が参加しました。

災害対策本部設置訓練、情報伝達訓練などに続き、会場に「住民避難訓練」で多くの参加者が自主防災会ごとに到着。ボーイスカウトや中学生、視聴覚障がい者団体の皆さんなどが参加した初期消火訓練、地域の皆さんが参加したAED操作や負傷者搬送などの訓練では、多くの市民が真剣な面持ちで参加しました。また、地域住民による初期消火に使用するスタンドパイプによる放水訓練も、はじめて行われました。
災害対策本部長である頼高市長があいさつ
災害対策本部長である頼高市長があいさつ

消防職員の高所救出訓練や消防団の一斉放水訓練、清掃・電気・水道・ガス・運送などの各事業者団体の復旧や運搬などの訓練では、日頃の訓練や業務の成果が披露され、大きな拍手が送られました。

災害対策本部長として指揮にあたった頼高英雄市長は、講評の中で、地域防災計画の見直しを行ったことに触れ、「地震による大規模災害で、いかに火災発生を防ぎ、また初期消火により延焼を抑えるかがカギ」と述べ、地域の備えの大切さを強調。また、聴覚障害者や手話サークルの皆さんが参加していること、地域ですすめられている災害時要配慮者支援の取り組みが演習の中にも盛り込まれたことなども紹介しました。最後に、「関係機関と地域が連携し災害に備えることが大切」とし、オール蕨で安全安心のまちづくりをすすめる決意を述べました。