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LOVE&PEACE 核兵器廃絶を願い世代を超えて交流

あの日の惨状を語る服部道子氏
あの日の惨状を語る服部道子氏
11月26日に開催された「LOVE&PEACE 核のない世界へ」。8月に開催された原水爆禁止世界大会に参加した蕨市・戸田市の青年の報告と、蕨市在住の被爆者・服部道子さんの体験を聞き、平和や核兵器廃絶への思いを交流しようという企画で、同実行委員会が主催です。
 はじめに、世界大会の参加レポートを、戸田市の大学生と蕨市の大森健太氏が発表。被爆者の体験を聞き衝撃を受けたことや、国から被爆者とは認められずに補償などで差別されている「被爆体験者」の問題が報告され、核兵器廃絶の願いを広げたいとの思いが語られました。
 続いてマイクを握った服部道子氏は、冒頭、核兵器禁止条約採択に貢献してきたICANがノーベル平和賞を受賞したことへの喜びと、一方で、同条約に否定的な日本の安倍政権の態度への憤りを表明。また、自身の体験については、「16歳で被爆したあの日のことを、光景も、音も、においも、まさに五感で感じたことを鮮明に記憶している」「本当の話をするということは、小説や映画などとは全く違う」と述べ、看護学生として治療に当たった過酷な体験を、映像とともに生々しく語りました。
 参加者からは、蕨市平和都市宣言や同宣言塔の設置が、保守を含む幅広い人たちの参加で実現されてきた経験や、核兵器の廃絶・平和への思いを、世代を超えて広げ、次の世代にもつないでいくことの大切さなどが発言されました。