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新庁舎建設基本構想・基本計画審議会報告ー第2回は吉川市・桶川市を視察ー市議会議員 鈴木 智

同じ場所で建て替えされた桶川市役所
同じ場所で建て替えされた桶川市役所
6月26日、第2回審議会として、本年5月7日に開庁したばかりの吉川市(人口約7万3千人)と桶川市(人口約7万5千人)の市役所庁舎を視察しました。
 吉川市の庁舎は、まちづくりの拠点、地球にやさしく安全・安心、気軽に集え愛着が持てる、コンパクトで使いやすいなどがコンセプト。広い敷地を生かした配置、近代的な外観、木材を多用した暖かい内装が目を引きます。各階とも中央のフロアーの両側に各部署・窓口が配置され、市民の利用が多い窓口を1階に集中させ、利便性に配慮しています。太陽光や雨水、自然通風の有効利用など環境への配慮、耐震構造(一部免震)や屋上に配置した非常発電設備など災害への備え、閉庁日でも会議室の市民貸出しができる配置上の工夫、職員休憩室の確保など参考になりました。
 桶川市は、以前の庁舎と同じ場所での建て替えであることや、住宅に隣接した4184?の比較的狭い敷地(蕨は3727?)という点で蕨市と似ています。
 中山道の旅籠をイメージした外観や木材を用いた内装、災害対策で駐車場にした1階部分、2階ロビーへのエスカレーター、横長のカウンターで執務フロアーが一望できる窓口、階高を抑えるために天井を貼らずむき出しになった配管や配線(メンテナンスに好都合)などが特徴的な鉄骨免震構造の庁舎です。近隣の日照に配慮した設計、太陽光・自然通風利用、地下水による温度管理、市民も利用できる会議室、落ち着いた市民ギャラリー、市民が利用できる展望スペースなども参考になりました。
 両市とも立地条件に合わせ、市民の利便性や環境対策、コスト面での努力など工夫されていることがわかります。「使い始めてはじめてわかる課題もある」という担当者の感想も共通。そうした点も含めて蕨での検討に生かしていきたいと思います。新庁舎のイメージが広がる視察でした。