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「報道」は権力とどう向き合うか 安倍政治の矛盾を追及する-望月衣塑子記者(東京新聞)が講演

7月21日、文化ホールくるるを会場に、東京新聞の望月衣塑子記者の講演会が行われました。主催は同実行委員会とわらび9条の会。
 はじめに、東顯実行委員長があいさつ。「果敢な姿勢に共感する人も多いのではないか」と望月記者を紹介し、講演に入りました。
 冒頭、望月記者は、支局や本社社会部・整理部などでの経験を紹介。日歯連の闇献金疑惑などのスクープにふれ、「記者としてのテーマは「権力が隠そうとしていることを明るみに出すこと」と述べました。
 続いて話題は、武器輸出問題、そして森友加計疑惑に。報道や国会追及などで明らかになった数々の問題点と、一方で事実を覆い隠そうとする政府の対応を、望月記者と菅官房長官のやり取りを交えて告発。「国民の声に耳を傾け、きっちり国民に報告し、批判に耳を傾けていかなければ、安倍政権は徐々に崩壊に向かっていく」と指摘しました。さらに「メディアは権力とどう向き合うべきか」と述べ、報道機関幹部が首相と会食し、記者クラブでは発言が抑制されているなどの問題を指摘。「メディアの役割は権力の監視・チェック」、「萎縮してはいられない」と力を込めました。
 最後に、「政治はだれのためにあるか」と述べ、国民無視、アメリカ追従、9条改憲・戦争する国づくりにすすむ安倍政権に対し、「憲法とは支配者の暴走を防ぐもの」と指摘。「正しいと信ずることを行いなさい…。」とのガンジーの言葉を紹介し講演を閉じました。
 その後、会場からの質問に答え、問題点を追及していく上で必要なこと、マスコミからのバッシングや脅迫、ネット世代の若者の特徴、家族の様子など、様々なエピソードを交えて語りました。
 参加した人は、「歯に衣を着せぬ話にすっきり。良い話を聞いた」「今の政治やマスコミの状況について改めて考えさせられた」など、感想を語っていました。