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被爆者からのメッセージ
福祉児童センターで「戦争を語る」

体験を紙芝居にして話す服部氏(右)
体験を紙芝居にして話す服部氏(右)
市内の公民館などの各施設では戦争や平和に関連した企画が8月を中心に開催されています。8日には福祉・児童センターで「戦争を語る〜16歳が見たあの日の広島」が開催され、市内在住の被爆者、服部道子氏が自身の体験を語りました。この企画には、留守家庭児童指導室を利用する子どもたち等、多くの子どもが参加しました。

服部氏は、紙芝居を使いながら、当時の遊びや服装、食糧事情などから語りはじめ、子どもたちは服部さんが当時使っていた蚊帳に入ってみること等も体験。話が原爆が落とされた時のことに移り、投下された瞬間の様子、気がつくと周りの人はけがをしていて町中が火の海になったこと、薬が不足する中での治療の様子等が語られると、それまでざわついていた子どもも真剣に聞き入っていました。

最後に、服部氏は、「みんな死にたくなかった」「一人ひとりの顔が浮かんでくる」「生きた分だけ(原爆の悲惨さを)?みんなに話してあげてね?と言われていると思い、頑張って話し続けている」など、自身の思いを語り、「みんなに同じ思いをさせたくないんよ」「戦争は二度としないようにしてください」「帰ったらみんなに話してほしい」「核兵器はなくしていこう」と呼びかけました。

参加した子どもたちからは「戦争はこんなに大変なことだとわかって良かった」「原子爆弾でたくさんの人が死んで、こんなに大変なことだと知らなかった」など感想が出され、それぞれが戦争や原爆の悲惨さを感じ取っていた様子でした。