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高い保険料、どこまで切るのか介護サービス - 社会保障の会が学習会

講演する花俣氏(こちら向き)
講演する花俣氏(こちら向き)
社会保障をよくする蕨の会は17日、「介護保険制度の今と、これから」と題して学習講演会を行い、40人余が参加しました。講演は、認知症の人と家族の会・埼玉支部の花俣ふみ代氏。

花俣氏は政府の社会保障審議会の介護保険部会に属しています。毎回膨大な資料が官僚から用意され、わずかな発言機会で介護当事者の声を懸命に伝えている活動を語りました。さらに、2021年度からの介護保険改定の議論が来年2月から始まることに言及。次期改定案には、「ケアマネジメントの質の向上と利用者負担」「要介護1・2の地域支援事業への移行」「在宅と施設の公平性の確保(多床室の室料負担)」「頻回のサービス利用のケアプランチェック」など7項目があることを示し、問題点を詳細に説明しました。要支援1・2のデイサービス利用は無駄が大きいとの国の考え方には、本来の「自立支援」の目的を曲げて解釈していると憤ります。他にも多くの問題を指摘し、家族の会が取りくむ「こまりごとアンケート」などを紹介し、介護当事者と支援者が共同して、制度改悪に反対する声をあげて、まともな議員を選んでほしいと呼びかけました。

講演後に参加者3人が発言。65歳になると障がい者福祉より介護保険が優先される問題など、質問・感想が出されました。

学習会には、日本共産党市議団から、鈴木智・梶原秀明両市議が参加しました。会の事務局は、12月19日(水曜・午前10時市役所4階)に蕨市と社会保障の懇談をおこなうとして、多くの市民の参加を呼びかけています。