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核兵器廃絶・平和への願いこめ鐘をつく-わらび原爆死没者慰霊鐘つき祭

長泉院の鐘の前で慰霊鐘つき祭(左から山口氏、服部氏、杉本会長、頼高市長)
長泉院の鐘の前で慰霊鐘つき祭
(左から山口氏、服部氏、杉本会長、頼高市長)
1945年8月、広島・長崎に人類史上はじめての原子爆弾が投下され、広島、長崎で約21万人もの尊い命を奪いました。被爆から74年を迎えた6日、午前8時から長泉院(おしゃみ)において第54回目となるわらび原爆死没者慰霊鐘つき祭が開かれました。

開会は原水爆禁止蕨市協議会の杉本憲会長があいさつし、「一人ひとりが心を合わせ、今こそ核兵器をなくそうとの願いをこめた慰霊祭にしたい。原水協では、ヒバクシャ国際署名を一層広げ、被爆者支援を強めていきたい」と述べました。頼高英雄蕨市長は、市の平和事業を紹介。「今年は平和都市宣言をプリントしたファイルを全中学生に配布。平和都市宣言は市民の総意で採択された。核兵器廃絶の世論を草の根から強めていくことがますます重要となってきている」とあいさつ。広島で被爆した、蕨しらさぎ会服部道子会長は「74年前の広島で何が起きたのか、被爆者の声を聞いてほしい。あの日あの時死んでいった多くの人々の苦しみを一身にうけて私は語り続けている。未来にむけて被爆者は核兵器廃絶を叫びつづける」と訴えました。その後、長崎で開催される原水爆禁止世界大会に参加する山口文昭さんが決意表明し、参加者から激励の拍手を受けました。

8時15分になると市のサイレンに合わせて1分間の黙祷をささげ、参加者はそれぞれ鐘つきを行い、被爆者への冥福を祈りました。