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市民社会の力で「核兵器のない公正な世界」の実現を
原水爆禁止世界大会・長崎

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原水爆禁止2019年世界大会が5・6日に広島で、7〜9日は長崎で行われ、蕨市・日本共産党の代表として山口文昭氏が長崎大会に参加しました。山口氏はこれまで新聞労連中央執行委員や新聞労連・東京地連の書記長など歴任。山口氏の参加レポートは以下の通りです。(新聞労連は朝日、読売、毎日新聞や地方紙など全国の新聞社85の労働組合で構成)
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原爆投下から74年を迎えた長崎で7日から三日間原水爆禁止世界2019年大会が開催されました。(写真)

第一日目は、長崎市民会館・市民体育館に海外代表、被爆者、市民団体など全国から4000人が参加して開催されました。

二日目は13の分科会に別れ私は第8分科会の『文化の力で反核平和の輪を広げよう』に参加しました。全国から平和団体、合唱団、演劇家など多彩な参加で約30人から発言がありました。私は最後に「戦前の新聞が戦争を推進しその旗振り役となった過去の反省を踏まえ、戦後二度と戦争のためにペンを持たない、輪転機を回さなとの誓いのもと、取り組んできたが、現状を見ると核兵器廃絶への動きと逆行し戦前の危険な状況と酷似している、メディアへの忌憚のない批判と激励を」と発言しました。

最終日の全体会議では国の代表5000人が参加。アメリカ、スペイン、ベトナム、韓国など各国の代表などから発言がありました。原爆投下11時2分全員で犠牲者を悼み黙祷を捧げました。長崎の高校生平和大使は「小さな努力が大きな力になる」の希望とそのスローガンとして「微力だけど無力じゃない」の言葉を信じ核兵器の無い平和な社会の実現をと訴えました。政党代表として日本共産党の小池晃書記局長は「核兵器禁止条約に背を向ける安倍総理はいったいどこの国の総理か」と批判し、「核とは共存できない若い世代とともに前へ」と訴えました。高齢化する被爆者の現実的な課題のもと、次代を担う多くの若い参加者のエネルギーを感じ未来の平和への確信と心強さを感じました。

来年は75年の節目を迎えます。今こそ核保有国を含めたすべての国が核廃絶と核兵器禁止条約批准に向け歴史的転換期とするとしました。最後に世界大会・長崎決議として「長崎からのよびかけ」を採択し核兵器のない世界を発信し広範な運動と連帯して、長崎を最後の被爆地にしたいと願いつつ被爆地長崎を後にしました。代表派遣にさいしてのご尽力に心より感謝いたします。

山口文昭