index
核兵器廃絶・平和への願いこめ鐘をつく わらび原爆死没者慰霊鐘つき祭

画像
1945年8月、広島・長崎に人類史上はじめての原子爆弾が投下され、広島、長崎で約21万人もの尊い命を奪いました。被爆から75年を迎えた6日、午前8時から長泉院(おしゃみ)において第55回目となるわらび原爆死没者慰霊鐘つき祭が開かれました。新型コロナウイルスの影響で参加者を縮小しての開催とし39人の参加でした。日本共産党から梅村さえこ元衆院議員、鈴木智・山脇紀子・宮下奈美の各市議が出席しました。

開会は原水爆禁止蕨市協議会の杉本憲会長があいさつし、「世界では核兵器廃絶禁止条約の批准が40ヵ国まで迫りました。国際政治を動かしている被爆者の力は極めて大きくなっています。亡くなられた被爆者の思いや、平和の願いをこめて鐘つきをしていきたい。ヒバクシャ国際署名を一層広げ、被爆者支援を強めていきたい」と述べました。頼高英雄蕨市長は、市内の全公民館での展示を中心にした平和事業や広報を紹介。「平和都市宣言は市民の総意で採択された。核兵器廃絶の世論を草の根から強めていくことがますます重要。核兵器禁止条約の批准にむけて被爆国である日本の役割を求めていきたい」とあいさつしました。

広島で被爆した、県原爆被害者団体協議会の高橋溥事務局長は「75年前の広島で何が起きたのか、被爆者の声を聞いてほしい。あのような苦しみを二度と味わうことがないよう、安心して住める『核兵器のない世界』が一日も早く来るよう運動していきます」と訴えました。

8時15分になると市のサイレンに合わせて1分間の黙祷をささげ、参加者はそれぞれ鐘つきを行い、被爆者への冥福を祈りました。