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埼玉県の国保を改善させようー社会保障を良くする蕨の会勉強会

講演する川嶋県社保協事務局長
講演する川嶋県社保協事務局長
8月25日、社会保障を良くする蕨の会は、埼玉県社会保障推進協議会(県社保協)の川嶋芳男事務局長を招き、社会保障をめぐる県内の動向、埼玉県国保運営方針第2期案についての学習会を開催しました。

 国保運営方針案では、「国保税水準の統一」と、期限を切った法定外繰入れ(赤字)の解消が明記され、国保税の大幅値上げにつながる問題が指摘されています。

 川嶋氏は、現在の国保運営方針(第1期)を定める際、県民コメントに315件の意見が寄せられ、「6年間で赤字解消をめざす年次計画」という文言を削除させることにつながった経験を紹介。また、第2期案の検討過程について解説し、多くの自治体(蕨市含む)が意見を反映させることができない問題点などを指摘しました。また、今回の方針案の内容については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で所得の激減が現実の問題となっている中で、実情よりも国の方針を先取りし、国保税値上げにつながる内容になっていると厳しく批判。国民健康保険は社会保障の役割を果たすべきと強調しました。さらに県社保協の市町村アンケートから県内の国保税などの動向を紹介。蕨市が県内でもっとも市民負担の少ない国保税水準を保っていることを高く評価しました。

 最後に川嶋氏は、現在行われている県民コメント(締め切り9月18日)に、方針案の変更を求める意見を寄せる取り組みを広げようと呼びかけました。

※県民コメントの詳細については、県国保医療課ホームページをご覧ください。