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被災者支援の充実をー豪雨災害対策研修会(市議会議員 宮下奈美)

8月17日、豪雨災害対策研修会が日本共産党埼玉県議団の主催で行われ参加しました。

 はじめに、豪雨災害で被災した岡山県倉敷市に支援に入った埼玉県の消防防災課・災害対策担当の職員による講演。被災地支援の概要とともに先遣隊、物資集積所運営支援、避難所運営支援の活動が報告されました。物資集積所運営の活動では具体的に、段ボールベッドがまとまって届き体育館が満杯になり外側へも浸出して正面入口を塞いでしまう可能性があること、物資の保管場所をとったことにより受け渡しが屋外になってしまい雨のリスクがあったこと、猛暑の中、毛布がたくさん届いてしまうような支援物資のミスマッチなどの問題を指摘。解決方法としてはバックヤードにストックを配置し物資の受け入れや払い出しを効率化したり体育館中央に物資配布場所を配置。住民の動線を確保し物資配布を円滑化したことなどを紹介しました。

 また、避難所へのペット同行避難者受け入れについても課題があり、他の避難者への配慮も要するほか、毛などの処理や避難所である学校施設のダメージ等も配慮が必要であり学校関係者との連携が重要であることがわかりました。

 他に塩川てつや衆議院議員、村岡まさつぐ県議からそれぞれ講演。塩川議員は被災者支援の活動について公的支援は被災者の権利として、被災者支援の内容を大きく規定する災害救助法や被災者生活再建支援法に基づく支援、税の減免など被害の実態にあった被害認定を求めていく大切さを強調。他に、避難所における栄養士や調理師の雇上げも災害救助法の対象になった事例をあげながら支援制度の改善を求めていく重要性を述べました。最後に避難所環境が劣悪である事例が多いため抜本的な改善が必要として公的支援を多くの人に届けること、被災者訪問やアンケート活動など被災者が要求運動の主役となる支援の重要性を訴えました。