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戦後75年・平和都市宣言35周年 蕨市の平和行政

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1985年9月9日に「蕨市平和都市宣言」が制定され今年で35年となりました。これまで、わらび原水協など市民団体を中心に毎年申し入れを行ったり、党市議団も一般質問で平和行政の推進を求めてきました。

 蕨市は、頼高市長に代わり平和行政の推進を行い、平和都市宣言25周年には平和宣言塔を蕨駅西口駅前広場内に設置したほか、応報蕨8月号、ケーブルテレビの平和特集、8月6日・9日・15日に防災行政無線による黙とうのよびかけ、市庁舎、各公民館及び蕨駅に懸垂幕等を掲出するなど様々なとりくみを行ってきました。昨年度からは「蕨市平和都市宣言」を紹介するクリアファイルを中学生に配布する事業をはじめ、初年度に全中学生に、2年目以降は新1年生に配布しています。また、今年度は各公民館や図書館では7月下旬から8月に写真パネル展や資料展示を実施。歴史民俗資料館では10月3日から12月13日まで平和記念展が開催されています。

 党市議団はこれまで、一般質問等で、戦争体験者が高齢となる中で、次の世代へ平和を語りつぐことは大切。全小学校での戦争体験者による語り部の活動を広げてほしいと要望してきました。9月市議会の一般質問では、2019年度、塚越小学校が10月に国語科で、西小学校が中央小学校が11月の社会化で戦争体験者等をゲストティーチャーとして招いて話を聞いたこと。今年度は歴史民俗資料館が収集している戦争体験者の「語り」等の映像資料などを活用し全小学校で検討すると答弁がありました。

 また、歴史民俗資料館では、16年度より戦争体験者の「語り」や市内で開催される「平和事業」の映像を収集し、現在その資料はDVD18点となり、引き続き映像の収集を努め、学校などや市民への貸し出しをはじめその活用方法について検討していくと答弁。党市議団は、積極的に市民の戦争体験談などを映像として残し、市民がいつでも見られるよう求めています。

 歴史民俗資料館で平和祈念展開催〜12月13日まで
 
歴史民俗資料館では12月13日(日)まで第31回・戦後75年平和祈念展が開催されています。今年は「もう一つの戦場 ある看護師の記憶」と題して、辻村政子さんが戦時中陸海軍の医療に従事した記録など展示されています。また、資料館1階がリニューアルされ、河鍋暁斎美術館の紹介や、蕨空襲の記録が常設されています。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。