index
「LGBT 性的指向・性自認(SOGI)施策へのアプローチを考える」学習会に参加(市議会議員 宮下奈美)

 11月13日、「LGBT 性的指向・性自認(SOGI)施策へのアプローチを考える」学習会が行われました。(レインボーさいたまの会・LGBT法連合会共催)。
 
最初の講演はLGBT法連合会事務局長・一橋大学客員准教授の神谷悠一氏。 神谷氏は、LGBT・SOGIの基礎知識から入り、当事者が直面する困難、例えばこの課題を「性愛だけ」のプライベートな話だと勘違いするパターンがあり、本当は、当事者の7割がいじめ被害経験があること、また7割の親が自分の子ど 12月定例市議会の一般質問はもがLGBTだということが嫌だと思っていること、他にほとんどの当事者が差別的な言動を職場で見聞きした経験があること、LGBTであることで健康への影響が「あった」のが4割だったことなど深刻な現状が話されました。続いて、その解消のためにはどうすればよいのか。一人ひとりの意識の持ち方について「性自認と性的指向は自分の意思で変えられるものではなく、また、性の構成要素は『治療対象』でもない」と語り「明日から自分の意思で『異性愛』を辞めることができますか?」と問題提起。その後、ある同性カップルのデート事例を用いてのワークを会場全体で取り組みました。デートの話を他の人に話す時に同性と悟られないよう「彼」を「彼女」に変えて話さなくてはならない等、当時者がいかに細かいところで気を使い普段の生活でストレスを抱えているかということを学びました。
 
国に対しては、SOGI差別禁止法の制定を目指して、超党派からなる「LGBTに関する課題を考える議員連盟」と連携し政策提言を行なっていることなどの報告がありました。

 第2部では、レインボーさいたまの会共同代表・鈴木祥子氏から「県内自治体におけるLGBT施策の現状」を報告。埼玉県内では28自治体(13日現在)で同性パートナーシップ制度に関する請願や陳情が出され、現在7自治体で制度化されています。

 蕨市議会でも2018年3月に陳情が採択されています。党市議団でもその実現のために取り組みを行なっています。